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岡田奈々の現在-デビュー50周年の軌跡

ゆうひが丘の総理大臣-岡田奈々の現在 コラム

岡田奈々、デビュー50周年の軌跡――清楚な美しさと挑戦の半世紀

1975年にポッキーのCMで華々しくデビューし、瞬く間にスターの座へと駆け上がった岡田奈々。清楚で可憐なイメージと確かな演技力で、多くのファンを魅了してきた。今年で俳優・歌手としてのデビュー50周年を迎えた彼女に、これまでの軌跡や現在の思い、さらには私生活について話を聞いた。


15歳で芸能界入り――夢の扉が開かれた瞬間

岡田奈々が芸能界に足を踏み入れたのは、15歳の時だった。きっかけはスカウト。当時の彼女はテレビが大好きで、ドラマや歌番組を夢中で見ていたという。「芸能界には憧れていましたが、まさか自分が入れるとは思っていませんでした。スカウトされた時は本当に嬉しかったですね」と振り返る。

その後、彼女は立て続けに人気ドラマへ出演。特に『俺たちの旅』(1975年)や『ゆうひが丘の総理大臣』(1978年)での演技は多くの視聴者の心に残っている。透明感あふれる美しさと、どこか儚げな雰囲気が、当時の青春ドラマのヒロイン像にぴったりだった。


歌手としての5年間――幸せに包まれた青春の日々

岡田奈々は俳優業だけでなく、歌手としても活躍した。彼女にとって、歌うことは子どもの頃から大好きなことだったという。「よく人前で歌っていましたし、歌手になりたいという気持ちが強かったんでしょう。5年間の歌手活動は本当に幸せでした」と語る。

歌手活動と並行してドラマや映画、CMの仕事もこなし、まさに息つく暇もない日々を過ごしていた。それでも「つらいと思ったことはひとつもないんです。私は飽き性なのに、芸能界を続けてこられたのは、常に新しい挑戦があったから」と笑顔を見せた。


過酷な撮影の裏側――体当たりの演技と忘れられない共演者たち

岡田奈々は、俳優として多くの過酷な撮影を経験してきた。「サスペンスドラマでは車の後ろから飛び降りたり、CMでは崖から海に飛び込んだりしました」と振り返る。特にハワイでのCM撮影では、大波に飲まれて何度もNGが出たというエピソードを披露しながら、「今思えばすごいことをやっていましたね」と微笑む。

また、青春ドラマ『ゆうひが丘の総理大臣』で共演した樹木希林さんのことも懐かしそうに語った。「樹木さんは本当に優しい方でした。本番ではアドリブで笑わせてくれたりして、現場の雰囲気を和ませてくれたんです」と感謝の気持ちを口にする。同じく『俺たちの旅』で共演した中村雅俊についても、「現場を和ませてくれる素敵な人」と称賛し、当時の思い出を大切にしている様子だった。


恋愛と結婚――岡田奈々が描く理想の男性像とは?

これまで数多くの作品に出演しながらも、岡田奈々は結婚には至らなかった。「出会いはあったけれど、形にならなかった」と静かに語る。理想の男性像について尋ねると、「無口でコツコツ働く職人のようなタイプがいいですね」と、意外にも堅実なタイプを好むことを明かした。

プライベートでは、5年前から健康を意識し、毎日7000歩歩くことを習慣にしているという。「最近は全シングルの曲を歌いながら歩いています」と、今もなお音楽を愛する姿勢を見せた。また、同姓同名の元AKB48の岡田奈々の存在についても、「最初は驚きましたが、良いことだと思っています」と、穏やかな表情で受け止めていた。


デビュー50周年記念のリリース――ファンへの感謝を込めて

50周年を迎える今年、岡田奈々は新たなリリースを控えている。2月5日にはCDボックス『岡田奈々/青春のアルバム復刻 CDボックス』、2月14日には写真集『岡田奈々 LAST MESSAGE』が発売される。

「CDはアカペラでの演奏やアレンジが楽しめる内容になっています。写真集はプライベートの写真が中心で、ほとんどが未公開のオフショットです」と語り、ファンにとって貴重なアイテムであることをアピールした。

最近はメディアへの露出が減っているが、「旅番組には興味があります」と、新たな分野への挑戦にも前向きな姿勢を見せる。長いキャリアを経てもなお、新しいことへの興味を失わない彼女らしいコメントだった。


変わらぬ美しさと挑戦する心――岡田奈々のこれから

デビューから50年、岡田奈々は今も変わらぬ美しさと芯の強さを持ち続けている。過酷な撮影にも果敢に挑み、歌手としても俳優としても輝き続けた彼女。その原動力は「楽しむことを忘れない」姿勢にあった。

「一シーンでも楽しむことを見つけられたら、良い結果につながると感じています」と語るように、どんな仕事も前向きに取り組んできたことが、50年にわたる芸能生活を支えてきたのだろう。

新たな節目を迎えた今、岡田奈々がどんな未来を描くのか。これからの活躍にも期待が高まる。