絵本を取り扱っていて、「こんな本が高く売れるんだ」という発見は日々あります。
特に「こどものとも」とか「かがくのとも」は、子供の頃に読んでいただけに、懐かしいのとびっくりで。
幼稚園で、定期的に購読しているところもあったようですが、私は個人的に買ってもらってました。
こどものともって、人間で言えば還暦なんですね。
考えてみたら、私が小さいこどもだった頃からあって、私の子ども達も読んでいて、今のお子さんも読んでいるなんて、ものすごいロングセラー。
まあ、絵本のロングセラーもいろいろありますが、発売から還暦を迎える本で、しかも、毎月発売される本というのはほとんど無いのでは?
その「こどものとも」ですが、最初に高く売れたのが「なおみ」という本です。
「こどものとも」って、毎月購読する形式になっている本は、いわゆる「ソフトカバー」で、ペラペラの薄い本なんです。
子どもの手にも馴染みやすく、お母さんや保育士さんに読んでもらうにしても、どこにでも手軽に持っていけるのが良いんですよね。
本棚に置いておいてもかさばらないし。
その分、痛みは激しくなりますけどね。
特に、お気に入りで何度も読んだ本なんて、もう綴じ部分の金具も取れて、一枚一枚はがれてしまい、紙芝居のようになっていました。
それでも、お気に入りは、ずっとそのままの状態で読んで居るんですけど。
だからかどうかわかりませんが、ソフトカバーの中から、何冊か選ばれてハードカバーになり、「こどものとも傑作集」として発売されています。
なので、同じタイトルで本屋さんで探すと、ハードカバーしか無いことがほとんど。
だいたい、普通の書店では月刊誌の方は現在発行されているものしか取り扱っていないですから、手に入らないんですよ。
ということで、ここからせどりとしての話。
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先ほどの「なおみ」は子どもがお気に入りのソフトカバーの本だったのですが、子どもが大きくなったため、手放したんですよね。
だから、まだせどりとしてではなく、不要品をオークションに出品していた頃なのですが、いきなり5,000円という高値で売れたのにはびっくり。
「子どもが読んで汚くなってるし、ソフトカバーなので、値段が付けば良いかな?誰かに読んでもらえばそれでいいの」と思って出品しただけに、驚きました。
この本、今はハードカバーも出ているので、そんなに希少価値は無いのですが、その頃は復刊予定も無く、血眼になって探している方も居らしたとか。
で、「今でもこどものともは高く売れるの?」ということですが、一部のマニアの方にとっては、手に入らないという希少価値があるので、特にハードカバーになっていないような初期の頃のものは高く売れます。
福音館さんが、「こどものとも図書館」を作ってくださったので、探してみてはいかがでしょうか?
自分が幼稚園に行っていた頃のこどものともを探すことができるので、思い出に浸れますよ。