TBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)で、“謎の青年”として突如登場し、視聴者の間で話題となっている俳優・新原泰佑(にいはら・たいすけ)。物語の根幹に関わる重要な役を演じる彼が、オファーを受けたときの心境や撮影の裏側、さらには今後の見どころについて語った。
松坂桃李主演「御上先生」 教育のあるべき姿を問うドラマ
「御上先生」は、子供が生きる「学校」と、大人がもがく「省庁」という2つの異なる世界を舞台に、未来を夢見る高校生たちが腐敗した大人たちの権力に立ち向かう教育再生ストーリー。主演の松坂桃李が演じるのは、官僚教師・御上孝。彼は不正に立ち向かいながら、教育の本質を問い直していく。
新原泰佑が演じるのは、御上孝の兄・宏太。彼は回想シーンにのみ登場する“謎の青年”として物語の根底に存在し、その生涯が鍵を握る。第3話で宏太が学生時代に自死していたことが明かされ、第6話ではその背景が描かれた。
「これは大事件だ」? 日曜劇場出演の驚きと責任感
「まずはオーディションでした。マネージャーさんから『日曜劇場が決まりました』と聞いたときは、本当に嬉しかったですね。でも、役について詳しく知るうちに、『これは大事件だぞ』と思いました(笑)。」
新原は、宏太というキャラクターが物語の最初から最後まで影響を与える存在であることを実感し、脚本を読んだ段階で強い責任感が芽生えたという。
高校生役を演じるにあたって特別な役作りをしたわけではなく、脚本を読んだ瞬間に「宏太の言葉がスッと入ってきた」と語る。彼にとって、宏太の人生を全うすることが何よりも大切だった。
「宏太の生涯を全うしたい」? 役への深い理解と共感
「宏太は自死を選ぶキャラクターなので、単純に『共感できる・できない』という話ではなく、彼の気持ちを理解しなければいけないと感じました。」
新原自身は一人っ子のため、宏太のように弟と深いコミュニケーションを取る経験はなかった。しかし、宏太の考えや葛藤に拒否反応が起こることは一度もなく、セリフも自然に覚えられたという。
特に回想シーンは、過去と現在が交錯するため、一瞬の表情や仕草で宏太の日常を伝える必要があった。彼は、弟・孝を演じる小川冬晴との芝居を通じて、その空気感を作り上げていった。
13歳の“後輩”との二人三脚 ? 初挑戦の小川冬晴との関係
「冬晴なので“とっくん”と呼ばせてもらっています(笑)。彼はこれがデビュー作なんですよ。」
御上孝の中学生時代を演じる小川冬晴は、13歳にして演技初挑戦。新原は彼との共演を通じて、彼の成長を間近で見守ってきた。
「彼とよく相談しながらシーンを作っていきました。『ここはこうしたほうがいいかな?』『どうしたい?』と意見を交換しながら演じましたね。彼は変更があっても動じることなく対応できるし、カメラが回ると一瞬で目の色が変わる。すごく鋭い目を持っているし、13歳にしてメリハリがしっかりついている。」
撮影の合間にはポケモンの話をするほど仲が良く、プライベートでも楽しい時間を共有しているようだ。
日曜劇場の現場で得た刺激「絵の強さに負けない芝居を」
「ワンカットごとの強さに驚きました。アングルチェンジにもこだわりが詰まっていて、時間をかけた意味のある“絵”が毎カット存在している。その絵の強さに負けない芝居をしなきゃと強く感じました。」
撮影では、セリフが少ないからこそ、眼球の動きや口角のわずかな上げ下げまで意識する必要があった。完成した映像を見たとき、その繊細な演出がどれだけ影響を与えるかを実感したという。
「御上先生」を通じて伝えたいこと
「このドラマは革命的な作品になると思っています。今の高校生たちにこそ観てほしいし、大人も『大人になるって何だろう?』と考えさせられる作品です。」
彼が演じる宏太は、大人にならずに終わってしまったキャラクターだ。その視点から、「正義とは? 大人になるとは?」という根源的な問いを視聴者に投げかける。「どんな大人を信じ、どんな生き方を選ぶのかを考えながら観てほしい」と語った。
これからの「御上先生」? 物語はどこへ向かうのか?
「第6話までで、生徒たちが宏太の過去を知り、御上先生がただの無敵の存在ではなく、自分たちと同じ“人間”だったことに気づく展開になりました。」
今後は、クラスが御上先生を中心に団結し、よりエネルギッシュになっていく。しかし、新たな問題も次々と浮上し、物語は最後まで予測不能な展開を迎える。
「視聴者の皆さんの考察を見るのが楽しいです(笑)。皆さんの予想が当たるのか、それとも裏切られるのか、ぜひ最後まで楽しみにしていてください!」
「御上先生」後半戦に期待!
新原泰佑が演じる宏太は、物語の鍵を握る重要な存在だ。彼の過去が明かされたことで、物語はますます加速していく。
この先、御上孝とクラスの生徒たちがどのように成長し、どんな結末を迎えるのか???
視聴者の考察も白熱する「御上先生」。今後の展開を見逃さないよう、最後まで注目してほしい。