俳優・稲垣吾郎(51)が、世界的に人気の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で主人公ハリー・ポッターを演じることが決定した。この作品は、J・K・ローリング氏が原作の最終巻『死の秘宝』の19年後を描いた物語で、2016年にイギリスで初演。日本では2022年から上演され続け、1100回以上の公演を重ねている。
稲垣は「世界中で愛されている偉大な作品なので、本当に光栄なこと」と喜びを語り、意気込みを見せた。
歴代ハリー・ポッター役に名を連ねる稲垣吾郎
日本版の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では、これまで藤原竜也(42)、向井理(43)らがハリー役を務めてきた。稲垣は8代目となり、新たなハリー像を観客に届けることになる。
この舞台のハリーは、37歳で3児の父親という設定。物語では、次男が魔法学校に入学することで生じる親子の確執が描かれる。稲垣は2019年公開の映画『半世界』でも反抗期の息子との関係に悩む父親役を演じ、高く評価された。その経験が今作にも生かされることが期待される。
「父と息子の話ということで、感情移入して見ることができました」と稲垣自身も作品への共感を語っている。
『ハリー・ポッター』との特別な縁
稲垣にとって、『ハリー・ポッター』は特別な思い入れのある作品だ。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にハリー・ポッターのテーマパークがオープンした際には、SMAPとして式典に出席。「大ファンなので感激しています」と興奮気味に話していた。
今回の舞台出演が決まったことで、「多くの方が演じてきた役ですので、世界観は崩さずに、けれど自分がやるからには新しい『ハリー・ポッター』をお届けしたい」と意気込みを見せる。さらに、「回を重ねて自分のライフワークにできたらうれしいです」と、長期的にこの役を演じることにも意欲を示した。
TBS赤坂ACTシアターでの公演に期待
この舞台はTBS赤坂ACTシアターで上演され、稲垣は7月から10月までの期間に出演する。これまでの俳優たちが築き上げてきた世界観に敬意を払いながらも、稲垣ならではのハリー・ポッターを演じることで、観客を魅了することだろう。
『ハリー・ポッターと呪いの子』は、原作ファンはもちろん、新たな視点からハリー・ポッターの世界を楽しめる作品だ。稲垣吾郎がどのようなハリーを見せてくれるのか、注目が集まる。