英国発のスリラーが日本上陸
2026年2月、東京・シアタークリエにて、舞台『2時22分 ゴーストストーリー』がついに日本初演されます。タイトルからしてちょっと不気味ですよね。「夜中の2時22分に起こる怪現象」…それだけで背筋がゾワっとする方も多いのではないでしょうか。
この作品は2021年にロンドンで初演され、口コミで一気に人気爆発。ホラー要素とサスペンスの両方を兼ね備えた“仕掛けたっぷり”の舞台で、観客を震え上がらせつつ、最後には思わず声を上げるほどの衝撃を与えると話題になりました。
脚本を手がけるのはダニー・ロビンズ。イギリスではホラーのポッドキャストを大ヒットさせ、舞台やラジオでも数々の受賞歴を持つ新鋭です。そんな彼の最新作が、森新太郎さんの手腕によって日本版にアレンジされるわけですから、演劇ファンもホラーファンも期待せずにはいられません。
『2時22分 ゴーストストーリー』のあらすじは?
物語の舞台は、ロンドン郊外にある古い一軒家。サムとジェニーの夫婦は赤ちゃんと共に新しい生活を始めますが、毎晩「2時22分になると不思議な足音がする」という不可解な現象に悩まされます。
ジェニーは「絶対に幽霊の仕業だ」と信じていますが、合理主義者の夫サムはまったく信じようとしません。ある晩、友人カップルを招いてディナーをしている最中に「じゃあ今夜2時22分まで一緒に待って確かめよう」と提案するのです。
そして迎える運命の時間――。
観客も登場人物と同じく、何が起こるのか息を詰めて見守ることになります。
ロンドン公演では「ネタバレ厳禁!」と強く呼びかけられていました。加藤さん自身もコメントで「予習なしで観て、観劇後も人に内容を教えないで」と話しているほど。つまり、最後に待っている展開は想像以上の衝撃ということです。
主演・加藤シゲアキの新境地
今回サム役を演じるのは加藤シゲアキさん。作家としての活動に加え、近年は舞台での評価も非常に高まっていますよね。2023年に上演された『エドモン~「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男~』では、作家エドモン役を熱演し、その繊細な表現力が絶賛されました。
今回の『2時22分』でのサムは「理屈っぽくて幽霊なんて信じない男」。一方で、妻ジェニーとの関係や家庭への愛情も描かれる複雑な役どころです。加藤さんは知的で冷静なイメージも強いので、サム役にピッタリだと感じるファンも多いはず。
さらに本人のコメントでは「この舞台を観れば、2時22分が怖くて仕方なくなる」と自信満々の発言。作品の持つパワーと、加藤さんの演技が融合すれば、観客は間違いなく引き込まれてしまうでしょう。
<PR>他にもこんな作品が
葵わかな、ホラー舞台に初挑戦
妻ジェニーを演じるのは葵わかなさん。朝ドラ『わろてんか』のヒロインとして知られていますが、舞台経験も豊富で、『ロミオ&ジュリエット』『アナスタシア』などミュージカルで主演を務めてきました。
ただし、本人いわくホラー舞台は初挑戦。コメントでは「想像するだけでワクワクしています」と語っていて、その新鮮なチャレンジ精神が役柄のリアリティにつながりそうです。ジェニーは「幽霊を信じる」立場のキャラクター。観客の恐怖心を代弁する存在になるだけに、葵さんの表現力が大きなカギを握るはずです。
南沢奈央と松尾諭が加わる豪華キャスト
もう一組のカップル役として登場するのが南沢奈央さんと松尾諭さん。南沢さんは脚本を読んだとき「ラストの衝撃で思わず声が漏れた」とコメントしており、その驚きが演技にも反映されそうです。
松尾諭さんは「本当は客席でこのラストを味わいたかった」と語るほどで、役者自身が観客として観たいと思える作品って、それだけ完成度が高い証拠ですよね。ベテランの存在感ある演技が舞台全体の厚みを増してくれそうです。
森新太郎演出で生まれる恐怖体験
そして忘れてはいけないのが演出家・森新太郎さん。「汚れた手」「エドワード二世」などで知られ、第21回読売演劇大賞・最優秀演出家賞、および第64回芸術選奨新人賞などを受賞してきた実力派です。
森さんはリアリズムを徹底しつつ、緻密に緊張感を積み上げていくタイプの演出が得意。観客が「もしかして本当に起こっているのでは」と錯覚するほどの空間作りに定評があります。ホラー舞台というジャンルとの相性は抜群。照明や音響を駆使して“2時22分”の恐怖をリアルに体験させてくれるはずです。
公演情報と展望
東京公演は2026年2月6日(金)から3月1日(日)まで、シアタークリエにて上演。その後3月には愛知と大阪での公演も予定されています。
近年、日本の演劇界でもホラージャンルが注目を集めていますが、『2時22分 ゴーストストーリー』はその流れを一気に加速させる存在になりそうです。もしかすると日本での成功をきっかけに、再演や続編、さらに海外逆輸入の可能性もあるかもしれません。
まとめ
『2時22分 ゴーストストーリー』は、ただ怖いだけの舞台ではありません。人間同士の会話劇をベースにしながら、幽霊という未知の存在と、科学的な合理主義の対立を描きます。そして最後には「まさか!」と思う衝撃が観客を待ち受けています。
加藤シゲアキさんをはじめとする豪華キャスト、森新太郎さんの演出。すべてが揃ったこの舞台は、2026年の演劇界の話題を独占するに違いありません。
正直、観劇後はしばらく夜中の2時22分が怖くなりそうですね…。
FAQ
Q1. 『2時22分 ゴーストストーリー』はどんな舞台ですか?
イギリス発のホラースリラー舞台で、毎晩2時22分に起こる怪異をめぐる物語です。幽霊なのか、それとも科学で説明できるのか…最後まで観客をハラハラさせる構成が特徴です。
Q2. 加藤シゲアキさんの役柄は?
加藤さんは合理主義者のサムを演じます。幽霊を信じない姿勢と、夫としての葛藤をどう表現するのかが注目ポイントです。
Q3. 葵わかなさんはホラー舞台が初めて?
はい。本人も「想像するだけでワクワクする」と語っていて、初挑戦ならではのフレッシュさが役柄にリアリティを与えてくれそうです。
Q4. 演出の森新太郎さんはどんな人物?
リアリズムに基づいた緻密な演出で知られ、数々の演劇賞を受賞している実力派。ホラー舞台との相性も良く、今回も高い期待が寄せられています。
Q5. 公演スケジュールは?
2026年2月6日(金)~3月1日(日)に東京・シアタークリエで上演、その後3月に愛知・大阪での公演が予定されています。
情報元:加藤シゲアキ×葵わかなが夫婦役に 英国発の新作スリラー『2時22分 ゴーストストーリー』日本オリジナルの演出で上演