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東京に新たな「赤ちゃんポスト」?「いのちのバスケット」と「内密出産」開始へ

都内の病院に「赤ちゃんポスト」ができる コラム

「赤ちゃんポスト」という名前が、妥当なのかどうなのかさえ結論が出ないような重い問題ですが、実際に、思わぬ出産で育てられない人が居るのは確かです。

そして、問題を解決するために、すぐにでも動き出さなければならない、ということも。

以下のようなニュースが飛び込んで来ました(Yahooニュースより)

東京・墨田区の賛育会病院が、新たな命を守るための選択肢として、「いのちのバスケット」と「内密出産」の受け入れを開始します。この取り組みは、育てることが難しい赤ちゃんを匿名で預かる仕組みと、身元を一部の職員にのみ明かして出産できる制度を提供し、予期せぬ妊娠や孤立出産に悩む女性を支援するものです。

都内の病院に「赤ちゃんポスト」ができる

「いのちのバスケット」赤ちゃんの命を守る新たな仕組み

賛育会病院の1階に設置される「いのちのバスケット」は、育てられない赤ちゃんを匿名で預けることができる特別な施設です。赤ちゃんが預けられると、わずか1分以内に職員が駆けつけ、安全を確保します。

可能な場合は、預けた親と職員が直接対話をする機会も設けられ、親の状況に応じた支援を模索することができます。これは、単に赤ちゃんを預かるだけでなく、親自身が抱える問題にも寄り添おうとする姿勢の表れです。

 

「内密出産」匿名ではなく、必要最低限の情報を残す選択

「内密出産」は、赤ちゃんを産みたいが、身元を完全に隠すことには抵抗がある女性のための制度です。出産する母親の身元情報は病院の一部の職員のみが把握し、公的には非公開となります。

この制度を利用する際、原則として約50万円の費用負担が求められます。ただし、支払いが難しい場合は相談に応じる体制が整えられており、経済的な事情で制度を利用できないという事態を極力防ぐ仕組みが導入されています。

 

赤ちゃんの行く先は?戸籍と養育の仕組み

預けられた赤ちゃんは、東京都の児童相談所によって保護されます。その後、乳児院や里親といった養育先が決められ、新たな家庭での生活がスタートします。

親の身元が不明の場合、赤ちゃんは独立した戸籍を持つことになり、名前は墨田区長が命名します。これは、赤ちゃんの法的な身分をしっかりと保障し、将来的にアイデンティティを確立しやすくするための措置です。

都内の病院に「赤ちゃんポスト」ができる

社会問題への対応??増加する孤立出産と乳児遺棄

この制度が導入される背景には、予期せぬ妊娠に悩む女性の増加や、孤立出産、乳児遺棄事件といった社会問題があります。経済的な困難や家族の支援を受けられない状況にある女性が、誰にも相談できずに出産を迎えた結果、悲しい事件が起きてしまうケースも少なくありません。

今回の取り組みは、そのような女性たちに「命を守るための選択肢」を提供し、社会全体で赤ちゃんを守る仕組みを整えることを目的としています。

 

賛否両論?専門家の意見と今後の課題

「いのちのバスケット」と「内密出産」には、さまざまな意見が寄せられています。

●肯定的な意見としては、
・将来的に子どもが自身の出自を知りたいと考えたとき、情報が残されていることが重要である
・孤立する女性を支援し、赤ちゃんの命を救うことにつながる

一方で、懸念点も指摘されています。
・「内密出産」における費用負担が、利用をためらわせる要因になるのではないか
・身元を完全に秘匿した出産が認められることで、家族の同意なしに赤ちゃんを手放すことが容易になりすぎるのではないか

こうした課題に対して、病院側は柔軟に対応する方針を示しており、必要に応じて制度の見直しも検討される可能性があります。

 

逃げられない女性たちのために この制度が果たす役割

「いのちのバスケット」や「内密出産」が必要とされる背景には、社会的に追い詰められた女性たちの切実な事情があります。暴力や家庭の事情、経済的困窮などで逃げ場を失い、誰にも頼れない中で妊娠・出産を迎える女性は少なくありません。

この仕組みは、そうした女性たちに「命を守るための最後の選択肢」を提供するものです。単に赤ちゃんを保護するだけでなく、「母親にも寄り添う支援」が求められており、今後の制度の運用と支援体制の充実がカギとなります。

ネットでの意見は?

ネットでも、当然、賛成意見と反対意見が存在します。それぞれの主張を以下にまとめます。

賛成意見

1. 赤ちゃんの命を救う手段
「赤ちゃんポスト」は、親が育てられない赤ちゃんを匿名で受け入れる仕組みであり、虐待死や遺棄といった悲劇を防ぐための最終手段とされています。

2. 母親の負担軽減と支援
予期せぬ妊娠や経済的困難に直面した母親たちが、安全に赤ちゃんを託せる場所として機能します。また、内密出産や妊娠相談の普及によって、より包括的な支援が可能になると期待されています。

3. 養子縁組の推進
特別養子縁組制度を活用することで、育てることができない親と育てたい養親をつなぎ、赤ちゃんの命を守るだけでなく新しい家庭環境を提供することも目指しています[1][5]。

反対意見

1. 乳児院や福祉施設への負担増加
「赤ちゃんポスト」によって預けられる赤ちゃんが増えることで、乳児院などの施設における人員や資金面での負担が懸念されています。

2. 倫理的・社会的な課題
一部では「子どもを捨てる選択肢が増える」といった批判もあります。また、厚生労働省は孤立出産や匿名出産のリスクを懸念し、「赤ちゃんポスト」よりも相談窓口の整備を推奨しています。

3. 持続可能性への疑問
熊本県慈恵病院の事例では、運営にかかる人件費や資金面での課題が指摘されており、東京都でも同様の問題が発生する可能性があります。

まとめ

「赤ちゃんポスト」の設置は、多くの命を救う可能性を秘めている一方で、運営体制や社会的影響について慎重な議論が必要です。

子どもを持っている親や、子育て経験の有無に関わらず、このことに関心を持ち、今後どうすれば良いのかを考え、子どもたちの未来が明るいものになるために、大人が一生懸命になることが一番大切なんだと思います。