朝ドラ『あんぱん』第21回放送!新章「人生は喜ばせごっこ」突入、物語はいよいよ加速
NHK連続テレビ小説『あんぱん』の第5週がスタートしました。28日(月)に放送された第21回では、主演の今田美桜さん演じる「のぶ」に新たな試練が訪れ、物語が大きく動き始めています。
特に注目されたのは、担任教師・黒井雪子(瀧内公美さん)の存在感でした。まるで物語に一陣の風を吹き込むかのように、彼女の登場がドラマに新たな緊張感をもたらしました。
それから、先輩たちの今だと「パワハラ」認定間違いなしの言動も驚きです。
先輩が夜中のトイレに起きた時に、水を入れた洗面器とタオルを持って待っているなんて、ちょっとした「刑罰」に近いものですよね。
そんなことをしなくてはいけないのか?と、見ているこちらの方が腹が立ってしまいました。
きっと、先輩たちも、一年生の時に経験したことで、「当たり前」にしているのでしょうが。。。
黒井雪子先生、その圧倒的な存在感――「白黒をはっきりさせる」教師の登場
第4週では、のぶが受験票を届けるため嵩(北村匠海さん)のもとへ急ぎ、試験直前に駆け込む姿が描かれました。遅刻寸前ののぶを、黒井雪子先生は厳しい視線で迎えます。そして面接で「なぜ遅れそうになったのか」と問いただし、「ここは悩みを相談する場所ではありません」と冷たく突き放したのです。その場面だけでも、彼女がのぶに特別な目を向けていることは明らかでした。
さらに第21回では、友人・うさ子(志田彩良さん)が落とした鉛筆を拾ったのぶに対し、黒井先生が突然「あなたの覚悟を教えて」と問います。戸惑いながらも「家族のために尽くしたい」と答えたのぶに対し、「愚かだ」と一蹴。そして「国に尽くす覚悟がないなら去れ」と、容赦ない叱責を浴びせるのです。黒井先生の教育観は、個人より国家を優先する戦前の価値観を色濃く映し出しており、のぶとの対立が今後どう展開していくのか、ますます目が離せません。
瀧内公美さん、朝ドラ初挑戦への期待高まる
黒井雪子役を務める瀧内公美さんは、大河ドラマ『光る君へ』で源明子役を好演した実力派女優です。今回が初の朝ドラ出演ということもあり、視聴者からは大きな期待が寄せられています。SNSでは「黒井先生、早くも存在感抜群」「瀧内公美さん、圧倒的な迫力」といった声が飛び交い、黒井先生というキャラクターがすでに深く印象づけられているようです。
また、「黒井先生は名前の通り、白黒をはっきりつける人なのかな」「本当は生徒思いであってほしい」といった希望交じりのコメントも見られ、黒井先生の厳しさの裏にある本当の気持ちを探ろうとする声も少なくありません。彼女は冷徹なだけの教師なのか、それとも生徒たちを想う熱い心を秘めているのか――。真実が明かされる日が待ち遠しいですね。
戦前の女子教育に見る厳しい現実――『あんぱん』が描く時代背景
『あんぱん』の舞台となる時代、女性が高等教育を受けることは非常に難しいものでした。高等女学校は大正9年から5年制となり、女子教育の中心となりましたが、その目的は「良妻賢母」を育成することにありました。女性たちの夢やキャリア形成は後回しにされていたのです。
大正14年には女子の高等女学校進学率が14〜15%に達しましたが、それでも男子の進学率20.4%には及びませんでした。さらに、明治から大正にかけて女子が高等教育機関へ進学できる確率はわずか0.1〜0.4%と非常に低く、昭和に入っても劇的な改善は見られませんでした。戦後、GHQによる改革でようやく昭和22年に1.7%へと上昇したことは、小さな希望の光と言えるでしょう。
当時、女性が高等教育を受けるということは、つまり教師などの職業婦人として生きる道を選ぶこと。家族や社会の期待を背負いながら、それでも自らの未来を切り拓こうとする女性たちの強さには、胸を打たれるものがあります。
限られた選択肢の中で輝いた女性たちの挑戦
女子師範学校や女子高等師範学校では、小学校や中学校の教師を目指す女性たちが学んでいました。進学への道は狭く厳しいものでしたが、それでも多くの女性たちが夢をあきらめず、力強く挑戦を続けたのです。
今の私たちが当たり前に享受している教育の機会も、こうした時代を生き抜いた先人たちの努力の積み重ねによって築かれたものだと感じずにはいられません。
『あんぱん』のリアルな歴史描写、のぶの成長に期待高まる
第21回を迎えた『あんぱん』は、戦前の厳しい教育制度と、それに立ち向かう若者たちの姿をリアルに描き出しています。黒井先生との出会いが、のぶにどんな変化をもたらすのか。そして、彼女がどんな未来を切り拓いていくのか。物語はますます深く、力強く進んでいきます。
次回の放送も、きっと目が離せませんね。