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「ライオンの隠れ家」、最終回のセリフは伏線回収?

「ライオンの隠れ家」最終回の感想 人気ドラマの感想

ドラマ「ライオンの隠れ家」の最終回見どころは?

俳優の柳楽優弥さん(34)が主演を務めたTBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(金曜午後10時)の最終回が、12月20日に放送されました。この作品は、サスペンス要素で視聴者を引きつけつつ、後半では登場人物それぞれの背景や心情を丁寧に描き出したことで注目を集めました。キャストの熱演と巧みな演出が話題となり、感動的なラストに視聴者からは「過去のセリフが伏線だったのでは?」といった考察も飛び交っています。

柳楽さんが演じたのは、市役所職員の小森洸人。彼は坂東龍汰さん演じる自閉スペクトラム症を持つ弟・美路人のために生きる、真面目で優しい兄という役どころです。兄弟二人が謎の少年「ライオン」(佐藤大空くん、5歳)と出会い、ある事件に巻き込まれるというオリジナルのサスペンスストーリー。予測不能な展開と豪華キャストの演技が光る作品でした。

「ライオンの隠れ家」最終回の感想

最終回のあらすじ

最終回直前の第10話では、洸人が突然姿を消します。そして第11話では、美路人がライオンや愛生(尾野真千子さん)とともに洸人を探し回りますが、なかなか見つかりません。「洸人は自分が嫌になったから出て行ったのでは?」と悩む美路人。一方、東京にいた洸人は、かつて家庭の事情で中退した大学を訪れ、子どもの頃の記憶や思い出がよみがえります。洸人が抱えていた家族への本音や正直な気持ちが、最終的に彼を動かす鍵となりました。

「きょうだい児」の生活をリアルに表現

このドラマは全11話を通じて、病気や障害を持つ兄弟姉妹を支える「きょうだい児」の生活をリアルに描写。その生活の中で生じる葛藤や心の揺れを、柳楽さんと坂東さんが見事に表現しました。特に、最終回では洸人が抱えてきた本音が明らかに。彼は美路人のために「小説家になりたい」という夢を諦め大学を中退しましたが、内心では才能豊かな美路人に嫉妬する部分もあったのです。

洸人を解放したきっかけは?

洸人を解放したきっかけとなったのは、美路人と一緒に見た「ウミネコ」の姿でした。第1話では、洸人が「凪のような毎日」を「ただ同じ日々が続いている」と語る場面がありました。そのとき、美路人が「ウミネコはどこを飛ぶか自由」と語った言葉が、洸人の心に残っていたのです。そして最終回でその言葉を思い出した洸人は、「何が正解かわからない。でも、僕は違う景色を見てみることにした」と新たな一歩を踏み出しました。

「ライオンの隠れ家」最終回の感想

「ウミネコ」が象徴する「自由な生き方」

この「ウミネコ」はドラマ全体を通じて象徴的な存在でした。毎話のラストに登場したウミネコの映像や鳴き声が、最終回で見事に伏線として回収され、ネット上では「ウミネコの習性まで伏線だったなんて!」「3人の旅立ちを青空を飛ぶウミネコで締めくくる演出が最高」「自分もウミネコのように自由に生きたいと思った」といった感動の声が多数寄せられました。

視聴者に「人が自由に生きるためには、優しい社会が必要だ」というメッセージを届けた本作は、多くの人に温かい気づきを与える作品となりました。

特に、自由奔放な姉に何度も、「後はよろしく」と言われ続けた洸人が、最終回で、家を出る時に、同じセリフを姉に返していましたね。

このセリフこそが、初めて自分を解放した洸人が、言いたかった言葉なのでしょう。

お姉さんも、わからないふりをしながらも、しっかりと受け取っていたのだと思います。

見終わった後も、じわーっと心地よい余韻が残るドラマでした。