2022年に放送され話題を呼んだドラマ『正直不動産』が、ついに映画化されることが決定した。主演はドラマ版に続き、山下智久。ヒロイン役には福原遥が再び抜擢され、2026年の公開を目指して制作が進行中だ。本作は、不動産業界のリアルを痛快に描いた社会派コメディとして人気を博し、累計発行部数360万部を超える大ヒット漫画を原作としている。映画化決定にあたり、キャストや原作者のコメントも寄せられ、早くもファンの期待が高まっている。
大ヒットドラマがスクリーンへ! 人気の秘密とは?
『正直不動産』は、2022年4月にNHKで放送され、そのリアルでユーモラスなストーリーが話題を呼んだ。続く2024年にはスペシャルドラマとシーズン2が制作され、さらに2025年2月にはスピンオフ作品も放送されるなど、シリーズとしての人気は確固たるものとなった。
原作は、夏原武(原案)、水野光博(脚本)、大谷アキラ(作画)による同名漫画で、現在も『ビッグコミック』(小学館)で連載中。これまでに20巻が刊行され、累計360万部を突破する大ヒットを記録している。不動産業界の裏側に鋭く切り込みつつも、クスッと笑える要素を織り交ぜたストーリーが、多くの読者の共感を呼んでいる。
山下智久、8年ぶりの映画出演! 役者としての進化に期待
山下智久が演じるのは、登坂不動産の営業マン・永瀬財地(ながせ・さいち)。かつては嘘を駆使して契約を取る敏腕営業マンだったが、ある祠を壊したことによる“祟り”で嘘がつけなくなってしまう。正直に生きることの難しさに直面しながらも、誠実な営業スタイルを確立しようと奮闘するキャラクターだ。
山下は、日米合作ドラマ『TOKYO VICE』や、第52回国際エミー賞を受賞した『神の雫 Drops of God』など、国際的な作品にも出演してきた実力派俳優。今回の映画は、彼にとって約8年ぶりの映画出演となる。
山下智久のコメント
「皆さんの応援のおかげで『正直不動産』の映画化が実現し、とても嬉しく思っています。シーズン1、そしてシーズン2を経て、さらに成長したキャラクターたちが、不動産を通して織りなす愛と友情、さらにはクスッと笑えるファンタジーが楽しみです。映画館でお会いしましょう!」
福原遥も続投! 月下咲良の成長が見どころに
福原遥が演じるのは、登坂不動産の若手社員・月下咲良(つきした・さくら)。お客様第一の営業スタイルを信条とするが、なかなか売り上げが伸びない苦労人。しかし、永瀬と共に働く中で成長し、その才能を開花させていく。
福原遥も、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』や『ハコヅメ ~たたかう!交番女子~』など、数々の話題作で存在感を発揮してきた。彼女が演じる月下咲良のさらなる成長が、映画の大きな見どころのひとつとなるだろう。
福原遥のコメント
「また月下としてあの世界に戻ることができると思うと、撮影が待ち遠しいです。映画化に感謝し、素晴らしいキャストとスタッフと共に素敵な作品を届けるため全力を尽くします!」
映画版はスケールアップ! 監督&脚本家も豪華布陣
映画版の監督を務めるのは、川村泰祐。『愛唄 -約束のナクヒト-』や『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』など、繊細な感情描写に定評のある監督だ。ドラマとは異なる映画ならではのスケール感で、『正直不動産』の世界を描き出すことが期待される。
脚本を担当するのは、根本ノンジ。『監察医 朝顔』や『ハコヅメ ~たたかう!交番女子~』、さらにNHK連続テレビ小説『おむすび』など、多くのヒット作を手掛けてきた脚本家だ。彼の手によって、映画ならではの新たな物語が紡がれることに注目が集まる。
原作者たちの喜びの声! ついに映画化の夢が実現
原作漫画の作画を担当する大谷アキラは、「連載開始からドラマ化のオファーを受けつつもなかなか決まらなかったが、NHKでのドラマ化が決まってからは急速に上昇し、ついに映画化に至りました」と感慨深げに語る。
また、原案を手掛けた夏原武も「2シーズンと2本のスペシャルドラマを経て、映画へと進むことができ、大変幸せです」と喜びを表している。
さらに、原作脚本を担当する水野光博は、「山下智久さんの誠実さが主人公に重なり、『いつか映像化されたら』と思っていました。映画版の脚本を手にしましたが、あえて読まずにスクリーンに映る日を楽しみに待っています」と、作品への期待を膨らませている。
2026年公開予定! 映画版『正直不動産』に期待大!
すでに撮影が開始され、2025年2~3月に本格的な撮影が予定されている映画版『正直不動産』。主演の山下智久にとっては芸能生活30周年を迎える記念すべき年の公開となる。ドラマ版のファンはもちろん、原作漫画の読者にとっても待望の映画化となることは間違いない。
誠実さを武器に、不動産業界のリアルに切り込む痛快社会派コメディ。そのスケールが映画版でどこまで広がるのか、今から楽しみだ。公開までの続報にも注目したい。