ドラマ「しあわせな結婚」がついに最終回を迎えました!
松たか子さん演じるヒロイン・ネルラは、本当に純真無垢なところもあれば、陰があり、ちょっと考えていることが理解できないミステリアスな部分もある、という女性でしたね。
阿部サダヲさん演じる幸太郎は、常にネルラやその家族に振り回されているようでありながら、芯の部分では自分を曲げず、最後までネルラを愛し続ける弁護士で、ちょっと出来過ぎな男性?なんて思ってしまいました。
まあ、「やっぱり家族は煩わしい」とか本音を心の中で漏らすシーンもあったので、完璧な人なんて居ないよね、と思いましたが。
そして、ハッピーエンドで終わりかけたその時、また、ネルラの意味不明な寝言が聞こえてきました。
前回はこちら
今回は、「Quando moriremo saremo insieme(死ぬ時は一緒よ)」というイタリア語だそうです。
なんと、胸熱な言葉!
それでは、最終回の流れを振り返りながら、この寝言に込められた意味や視聴者の反応を深掘りしていきましょう!
「しあわせな結婚」最終回のあらすじと結末
物語は、独身主義を貫いてきた人気弁護士・原田幸太郎(阿部サダヲ)が、松たか子さん演じる美術教師・鈴木ネルラと電撃結婚するところから始まります。
ところが、ネルラには元婚約者・布勢夕人(玉置玲央)の死にまつわる影があり、夫婦関係は一筋縄ではいきません。
15年前の事件を執拗に追う黒川刑事(杉野遥亮)の存在は、幸太郎だけでなく、家族全員を奈落の底に突き落とすようなものでしたからね。
最終回では、夕人の転落死事件の真相が明らかになり(結局は、家族を大切に想うが故に起きた事件でした)、ネルラは容疑者から解放されます。
でも、幸太郎が犯人を暴いたことに逆上したルネラは、即離婚を申し出て、そのまま離婚することに。
そんな緊張感あふれるシーンが続いていただけに、サスペンス的な緊張感から一転、最後は幸太郎とネルラがベッドで眠る姿が描かれた時には、ホッとしました。
ここでネルラが寝言でつぶやいたのが「Quando moriremo saremo insieme」。
この何気ない一言が、物語全体を締めくくる象徴的なフレーズとなり、SNSでも熱い議論が巻き起こったのです。
ネルラの寝言「Quando moriremo saremo insieme」の意味
制作スタッフによると、このセリフはイタリア語で「死ぬ時は一緒よ」という意味とのこと。
イタリア語が突如登場したことに「最後なんて言ったの?」「寝言が気になる!」とSNSがざわつきましたが、意味を知ったファンからは「泣ける」「愛が深すぎる」と絶賛の声が寄せられました。
このセリフのポイントは、単なるロマンチックな寝言ではなく、ネルラのこれまでの歩みを反映しているところです。
過去の苦しい恋愛では「一緒に死のう」と迫られて拒絶していた彼女が、今は自然に「死ぬ時は一緒」と言えるようになった。
つまり、ネルラが本当の幸せと信頼を手にした証ともいえるのです。
過去との対比―布勢夕人との関係から見る成長
ネルラの過去には、布勢夕人との不穏な関係がありました。夕人は彼女に「一緒に死のう」と迫りましたが、そのときネルラは「なぜ私が死ななきゃならないの?」と突っぱねました。このシーンは多くの視聴者に強烈な印象を残しています。
一方で、幸太郎と一緒にいるネルラはまるで別人のようです。強がりや防御的な態度ではなく、素直に「一緒に死ぬ」と口にできる。それは「死」という言葉を通して描かれた、彼女の“生への信頼”だったのではないでしょうか。
ドラマを通じて描かれたのは、単なる夫婦のラブストーリーではなく、人を信じることの尊さでした。
視聴者の反応とSNSでの盛り上がり
最終回放送後、X(旧Twitter)には「最後の寝言に涙が止まらなかった」「イタリア語だったのもおしゃれ」「死ぬ時は一緒よ、って最高の愛の言葉」といった感想が溢れました。
また、「布勢に言われたときは拒否したのに、幸太郎には自然に言えるネルラ…成長に泣いた」というように、過去との対比を指摘する声も多数見られました。
海外の視聴者からも「ラストのイタリア語が美しかった」「日本のドラマでこういう表現があるのは新鮮」と反響があったそうです。
まさに、言語を超えて伝わる愛の表現だったといえます。
松たか子の表現力と過去の代表作との比較
ネルラというキャラクターを魅力的に演じたのは、松たか子さんの確かな演技力です。
これまでにも「HERO」(2001)で冷静沈着な検事役、「カルテット」(2017)で心に傷を抱えたチェリスト役など、幅広い役を演じてきました。
今回のネルラは、ミステリアスでありながら人間味あふれる存在。
最終回の寝言も、一歩間違えば唐突に見えてしまう場面ですが、松さんのナチュラルな演技があったからこそ、視聴者の心を打ったのだと思います。
阿部サダヲとの共演から生まれた夫婦像
阿部サダヲさんと松たか子さんの共演は久しぶりでしたが、二人の掛け合いはリアルな夫婦のようで、多くの視聴者が共感しました。
阿部さんはコミカルさと真面目さを行き来する独特の魅力を持っており、松さんの演技と絶妙に噛み合っていました。
二人が演じた幸太郎とネルラは、「死ぬ時は一緒」と言える関係を築き上げた夫婦像として、心に残りました。
「しあわせな結婚」の作品的意義と大石静脚本の特徴
脚本を手掛けたのは、大石静さん。「セカンドバージン」や「大恋愛」など、恋愛と人生の深いテーマを描き続けてきた人気脚本家。
本作は「マリッジ・サスペンス」と銘打たれ、ホームドラマでありながらスリリングな展開を見せる新しい挑戦でした。
最終回の寝言は、その挑戦の象徴ともいえるシーンです。サスペンスの緊張感を超えて、最後に残るのは「愛」でした。
まとめ
「しあわせな結婚」最終回でネルラが口にした寝言は、単なるロマンチックなセリフではなく、彼女の人生の成長と幸太郎への深い愛を示すものでしたね。
過去には拒んでいた「死」を、愛する人と共有できる言葉に変えたネルラ。
その瞬間、彼女は本当に「しあわせな結婚」を手に入れたのだと思います。
FAQ
Q1. ネルラの寝言はなぜイタリア語だったの?
A. 制作関係者によると「特別感を出すため」とのこと。イタリア語の響きは情熱的で、愛のメッセージとして強い印象を残しました。
Q2. 「死ぬ時は一緒よ」というセリフは脚本家の意図?
A. 脚本家・大石静さんの狙いは「夫婦愛の究極」を表現すること。死を通じて愛を語るのは彼女の脚本の特徴でもあります。
Q3. 松たか子の過去のドラマとの共通点は?
A. 「カルテット」でも孤独を抱える女性を演じていました。人間の弱さを見せながらも、愛を通じて強くなる役柄が多いです。
Q4. 阿部サダヲとの共演歴は?
A. 二人は舞台やドラマで何度か共演しており、今回も抜群の相性を発揮しました。リアルな夫婦感は経験値からくるものです。