赤ペン先生になるには?
赤ペン先生については何回か書いていますが、ベネッセの「進研ゼミ」という通信講座の点数を付ける仕事です。
「先生」と呼ばれるように、マルバツを付けるだけではなく、しっかりと子供の書いた答案を見て、適切なアドバイスを書いていく必要もあります。
私も、息子二人共進研ゼミ講座を受けていたので、随分お世話になりました。
赤い字でびっしり書かれた文章を見て、励まされたりもしていましたよ。
そんな大変だけどやりがいのある仕事について調べてました。
赤ペン先生には、「完全在宅制」と「グループ制」の2種類のワーキングスタイルがあります。
完全在宅制では、他の在宅ワークと同じように、自宅で送られてきた解答を添削して採点しますが、グループ制の場合、週に2回、近くのグループリーダーの家に行って答案をもらい、家に持って帰って自宅で採点するのです。
グループ制の場合、グループリーダーとのコミュニケーションを取る必要はありますが、採点は自宅で一人でできるため、人付き合いが苦手な方でもできるバイトになります。
また、小さいお子さんが居たり、介護されていて家を空けられない方にとっても、在宅での仕事がメインなので、始めやすいですよね。
赤ペン先生の仕事は時給にするといくらくらい?
だけど、「報酬は時給に直すとどのくらいなの?」というのが気になります。
やりがいはあるけど、頭も気も使わなければならない仕事なので、あまり低いと続かないですから。
赤ペン先生の報酬は、解答一枚ごとに報酬が決まる歩合制になっています。
採点の難易度によって単価が異なるので、詳しい金額は明示されていないのです。
ただ、過去に高校講座の赤ペン講師をしていた人の話だと、「一番安い答案は1枚500円で高い答案だと一枚1,000円以上だった」ということ。
稼げる金額は採点のスピードにもよりますが、平均時給は数百円だと言われています。
「意外と安いのね」と思いました?
確かに、専門的な知識も必要になる割には安いのかもしれません。
だって、求人募集の条件でも「4年制大学卒業していて、1年以上継続して働ける人」となっているので、ハードルは高いですから。
ただ、同じ在宅の仕事でも、内職と比べると高いですし、在宅ワークなので、自分のペースでゆったりと仕事をすることができるところは魅力です。
締め切りがあるのでスケジュール管理が必要
実際には締め切りが決まっているので、締め切りまでに仕事を終わらせなければなりません。
通勤ではないので、見守ってくれる人がいないので、完全に自分のスケジュール管理は自分で行うことになります。
誰も見ていないからといって先延ばしにしてしまうと、締め切り直前になって慌てて採点しなければならなくなる、なんていうことも。
また、夏休みなどの学校が休みの間は特に忙しくなるので、子育て中の主婦の方であれば、繁忙期は自分の子供の休みと重なるので、さらに大変になる覚悟はしておいたほうがいいですね。
また、応募の際には筆記試験、面接、研修のために会場まで足を運ばなければならないですし、4~5回の研修を受けなければならないので、その辺がネックになることもあるでしょう。
だけど、知的好奇心を満たしてくれるやりがいがある仕事だからか、とても人気があって、赤ペン先生になりたい人は多いのです。
求人も、あまり多くないので、仕事に就くのは「狭き門」と言えますね。
単に「赤ペン先生」と言っても、受け持つコースによってかなり違ってくるので、どのように違うのか?を見てみましょう。
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進研ゼミの講座に見合った赤ペン先生が求められる
進研ゼミには、小学校講座、中学校講座、高校講座の3つのコースがあり、それぞれに見合った赤ペン先生が求められます。
◯小学校講座
1年生から6年生のうち1学年を担当、1年間は同じ会員を担当することになります。
添削する科目は算数と国語です。
メッセージ欄があることが多く、会員とうまくコミュニケーションを取る能力が求められます。
添削業務は基本的に手書きで行い、年に1回~数回の研修を受ける必要があります。
◯中学講座
英語・数学・国語・理科・社会の5教科の中から1教科を担当。
英語・数学・国語の3教科は1年間同じ会員を担当する必要があります。
また、添削には専用のパソコンソフトを使用しますが、科目によっては手書きで添削することも。
◯高校講座
主要5教科のうちの1教科を担当。
5教科は細分化されている場合もあり、例えば数学の場合は、数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bまで教える人と、数学Ⅲまで教える人とで担当を分けることも。
解答の受発注やワークの添削の方法や時間は、中学講座と同じです。
作業開始前に2~3ヶ月間の研修があります。
ということ。
特に高校講座だと、大学入試のことまで考えなければいけないし、会員さんから来る質問も高度なものになるでしょうから、「高校の勉強をもう一度し直す」つもりで引き受けないと、うまく行かないかもしれませんね。
こう書いていくと、結構難しい仕事の割には報酬は少ないのかな?と思ってしまいます。