2025年春ドラマの中でもひときわ異彩を放っていた『パラレル夫婦』。
ついに最終回を迎えてしまいました!
6月17日の最終回放送後、SNS上では「こういう結末か…」「切なすぎる」といった感想が。
私も、「二人に奇跡が起こって、一緒に暮らせる未来が!」なんて期待してしまったけど、この結末の方がしっくり行くかな?
悲しいけどね。
SNSでは、早くも続編を希望する声も続出。
特に“颯太編”と名付けられた、なつめが出産した子どもにまつわる未来のストーリーに注目が集まっています。
『パラレル夫婦』とは?奇跡の3分間が描いた夫婦の再会
このドラマは、事故で死別した夫婦が“1日3分、部屋の中だけ再会できる”という、なんともファンタジックで切ない設定をベースに展開されてきました。
夫・幹太(伊野尾慧さん)と妻・なつめ(伊原六花さん)は、生と死を越えて短い時間を共有する中で、お互いの存在の大切さを再確認していきます。
日常の中にぽっかり空いた時間のような3分間が、視聴者にもリアルに響いたのではないでしょうか。
原作のない完全オリジナルストーリーだからこそ、先が読めない展開が毎週の楽しみでした。
そして何より“ミックス”という独自の設定が、私たちが想像していた「別れ」の形を優しく、でも深く問いかけてくれました。
最終回ラストが示した“別れ”とその意味
最終話では、幹太が自ら“ミックス”の発生装置であるトースターを壊してしまいます。
なつめの出産を前にして、彼はこの奇跡の再会に終止符を打つという決断を下しました。
表面的には「夢だったと思えばいい」と語る幹太でしたが、彼の内面には未練や愛情が色濃く残っていたことが、田村(松倉海斗さん)との口論からも伝わってきます。
けれど、そんな幹太の思いを汲み取るように、周囲の仲間たちは壊れたトースターの修理に動きます。
そして最後、もう一度だけ“ミックス”が発生し、幹太となつめは再会します。
なつめの「どんな形でもいいから幸せでいて」というセリフは、まさに今を生きる私たちへのメッセージのようでもありました。
SNSで広がる「颯太編を観たい」熱
ドラマが終わった直後から、X(旧Twitter)では「颯太編」という言葉が一部トレンド入りするほどの盛り上がりを見せました。
「成長した颯太が、父に会うためにトースターを探しに行く物語が観たい」「幹太が育児のために3分間でも現れる続編を」といった投稿が、共感を呼んでいます。
特に、幹太となつめの子ども=颯太の存在が、今後の展開の希望をつないでくれる要素となっているのです。
私たちの世代にとって、家族やパートナーとの関係性ってすごくリアルなテーマ。
それがファンタジーというフィルターを通すことで、より刺さる物語になったのだと思います。
“ミックス”とトースターの意味を考える
そもそも“ミックス”とは、死後の世界と生きている世界が交差する特異な現象。
そしてその装置が「トースター」だったのも、日常的でありながらどこか非現実的で印象的な演出でした。
トースターの修理が可能だったという事実は、「再会は終わっていない」という可能性を象徴しています。
だからこそ、ファンの間では「次もまたミックスが起きるかも」という期待が生まれているのです。
日常の中に奇跡が紛れている、そんな感覚が『パラレル夫婦』の魅力のひとつでもあります。
伊野尾慧さんと伊原六花さんの演技に共感
幹太を演じた伊野尾慧さんは、これまで『准教授・高槻彰良の推察』『家政夫のミタゾノ』などで見せた知的な役柄とは一線を画し、感情を内に秘めた複雑な人物を演じ切りました。
普段クールなイメージの彼が、最終回で見せた涙には多くの視聴者が心を打たれたのではないでしょうか。
一方の伊原六花さんも、これまでの『明日、私は誰かのカノジョ』『ブギウギ』などで見せた強さとはまた違い、母になることへの不安や希望を丁寧に表現していました。
演技の自然さが、視聴者の「なつめは本当にそこにいる」と思わせる力になっていたと思います。
他キャストの魅力と続編での役割
脇を固めるキャスト陣も魅力的でした。
特に松倉海斗さん演じる田村の“仲間思いなツンデレ感”や、八嶋智人さん演じる守谷の包容力、齊藤なぎささん演じる辻の優しさなど、どのキャラもリアルに存在していそうな人物ばかりでした。
「颯太編」が実現した場合、彼らの存在は単なる脇役ではなく、次世代への橋渡しとして大きな役割を果たすはずです。
過去のキャラクターたちがどう颯太を支えるのか、そんな続編を想像するだけでも胸が熱くなりますよね。
もし「颯太編」が描かれるなら?
ファンの間で語られる“颯太編”は、成長した颯太が父・幹太に会うためにトースターを探す、あるいは再びミックスを起こす旅に出るという構想が多いようです。
10年後の世界で颯太が両親の記憶を辿り、また3分間だけでも再会する。
そんなシナリオなら、きっと私たちにも響くことでしょう。
配信限定ドラマとしての続編、あるいは特別編としてのスペシャル放送など、形はどうであれ“あの世界”にもう一度戻れるチャンスがあるなら、それを望む人も多いでしょう。
まとめ:この切なさがあるからこそ、続編が見たい
『パラレル夫婦』のラストは、一見すると切なく、希望が少ないようにも見えます。
でも、それぞれの世界で新たな一歩を踏み出す幹太となつめの姿には、“別れ=終わり”ではないことを教えられました。
そして、その物語の先に「颯太」がいることが、私たち視聴者の希望となっています。
人生に正解なんてないけれど、少しだけ奇跡が起きるかもしれない——そんな夢を、私たちは『パラレル夫婦』に見ていたのかもしれません。
情報元:「パラレル夫婦」最終回 伊野尾慧“幹太”と伊原六花“なつめ”のラストに視聴者から「切なすぎる」 続編希望の声も