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ノースサファリサッポロが閉園の危機!除却命令とは?

ノースサファリサッポロが閉園する? コラム

「日本一危険な動物園」が閉園の危機!ノースサファリサッポロに下された厳しい決断

札幌市南区にある「ノースサファリサッポロ」は、スリル満点の動物体験が売りの動物園だ。檻の中でトラに餌をやる度胸試しや、アザラシと宿泊するプログラムなど、他の動物園では味わえない刺激的なアトラクションが話題を呼んできた。しかし、そんなユニークな動物園が、今まさに閉園の危機に瀕している。

ノースサファリサッポロが閉園する?

無許可での運営が招いた問題

ノースサファリサッポロは2005年に開業し、ライオンやトラを含む150種の動物を飼育・展示してきた。しかし、園が建設されたのは、市の中心部から20キロ離れた山間部にある「市街化調整区域」。この区域では、建物を建てる際に特別な許可が必要だ。しかし、運営会社はこの許可を得ることなく開園し、その後も次々と150棟もの施設を無許可で建設していった。

札幌市は開業前の2004年から、すでにこの問題を把握していた。そして再三にわたり、適切な手続きを取るよう行政指導を行ってきた。しかし、運営会社は「改善する」と口では言いながらも、実際には何の対応も行ってこなかった。

動物福祉の問題も浮上

さらに近年、ノースサファリサッポロの運営に対する批判がSNS上で噴出していた。その中でも特に注目を集めたのが、「アザラシと一緒に宿泊する」企画だ。このユニークなプログラムは一部の来園者から人気を集めたものの、動物福祉の観点からは問題視されることに。SNSでは「動物虐待ではないか」といった批判の声が広がり、市には500件以上の苦情が寄せられたという。

こうした声を受け、札幌市はついに決断を下すことになる。それが「全国初となる動物園への除却命令」、つまり事実上の閉園命令だ。

ノースサファリサッポロが閉園する?

札幌市が下した前例のない「除却命令」

札幌市が動物園に対して除却命令を出すのは、全国でも初めてのケースとなる。この命令は、違法に建設された施設の撤去を求めるものであり、これが実行されればノースサファリサッポロの運営は不可能になる。

市の幹部は「運営会社は最初から許可を取る気がなかったのではないか」と厳しく指摘している。許可申請の手続きを怠り、行政指導を無視し続けたことが、今回の決定に至った最大の要因だと見られている。

今後の展開は?ノースサファリサッポロの運命は・・・

ノースサファリサッポロの閉園が正式に決まれば、そこで飼育されている動物たちの行き先も問題となる。特にライオンやトラなどの大型肉食動物は、簡単に引き取り先が見つかるわけではない。動物たちの今後についても、市と運営会社の間で調整が必要となるだろう。

また、同園のファンや利用者の間では、「これほどユニークな動物園をなくしてしまうのはもったいない」との声も上がっている。運営会社が今後、どのような対応を取るのかも注目されるところだ。

一方で、ルールを無視したままの運営が許されるべきではないという意見も根強い。動物園としての存続を望む声がある一方で、法令順守や動物福祉の重要性を再認識する機会にもなっている。

ノースサファリサッポロは、このまま閉園に追い込まれてしまうのか。それとも、運営会社が最後の抵抗を試みるのか。今後の展開から目が離せない。