『なんで私が神説教』が描く、衝撃の人間ドラマ
熱血教師・浦見先生にも裏の顔がある?
ドラマ『なんで私が神説教』第4話は、七海海斗(水沢林太郎)が過去に起こした傷害事件に縛られる苦しみと、母親にわかってもらえない苛立ちを、静(広瀬アリス)が解決する形になって、「良かった」と喜んでいたのですが…
最後になって、浦見先生(渡辺翔太)にある疑惑が向けられ、ギョッとしました。
だって、今回の「海斗がクラスメイトの田沢(島村龍乃介)を殴った」騒動でも、海斗を信じ、嘘をついていたクラスメイトと真っ向から向き合い、みんなの前で謝罪させていたのに、と。
浦見先生は、初回から生徒から慕われる熱血教師として描かれていて、「ちょっと単純なところもあるけど、生徒思いの良い先生」だと、信じて疑わなかったですから。
そんな浦見先生を演じる渡辺翔太さんにピッタリな役だとも。
だけど、そんな彼に思いもよらぬ疑惑が持ち上がったことで、物語は一気に緊迫感を増した、とも言えますね。
まさに理想の教師としての姿が称賛されてきた浦見先生が、第4話から早くも、そのイメージが揺らぎ始めているのです。
クールなキャラクター・七海海斗を演じているのは?
「なんで私が神説教」に第1話から登場し、クールなキャラクターとして、誰かに簡単には同調せず、自分の意見を曲げない姿が描かれていた、七海海斗。
そんな海斗を演じているのは、2003年2月5日生まれの埼玉県出身で、2017年に日本テレビ系ドラマ『奥様は、取り扱い注意』で俳優デビューした水沢林太郎です。
以降、『俺の話は長い』『ブラック校則』『17.3 about a sex』など話題作に次々と出演し、若手俳優として着実にキャリアを積んできました。
2019年には「第34回メンズノンノ・モデルオーディション」で準グランプリを受賞し、専属モデルとしても活躍していますね。
七海海斗は、クラスを常に俯瞰するように冷静に見つめるクールな生徒。
彼の落ち着いた佇まいには、何かしら過去に事情を抱えていることがうかがえる役。
静に対しても一線を引いたような態度を崩さず、その存在が物語に独特の緊張感をもたらしています。
“神説教”の裏で進行する教師たちの複雑な関係
一方、ドラマは単なる学園ものにとどまらず、教師同士の複雑な人間関係や、それぞれが抱える思惑にも焦点を当てています。
そんな中、表向きは誠実で生徒思いな浦見先生のイメージに陰りが見え始めたので、視聴者の間でも、「何か闇を抱えている?」と疑念の声がささやかれ始めているのです。
なにしろ「麗美静は人殺し」という張り紙事件に、なんと浦見先生が関与している可能性が浮上したのですから。
まさかと思われた告発だが、それを主張したのが伊藤淳史演じる教師・森口。
もしかしたら、森口先生が浦見先生を陥れるための策略?という考え方もありますが、常に自分の利益や保身を冷静に考えている彼が、何の証拠もなく口にするとは思えないんですよね。
森口先生は悪者?それとも。。。
森口先生の存在は、今のところ「嫌なヤツ」扱いで、学校存続のためなら、生徒を退学に陥れても何とも思わない人として描かれています。
ただ、物事を客観的に見たり、未来を見通す力はあるように思えます。
もしかしたら、森口の言葉や行動を通じて、浦見先生の過去や内面に潜む複雑な事情が明らかになるのかもしれません。
それとも森口先生自身にもまた、語られていない背景があるのか。
登場人物たちの交錯する思惑が、物語に濃厚なサスペンスをもたらしてきていると言えるでしょう。
視聴者の期待が高まる今後の展開に注目
初回から視聴者を惹きつけた『なんで私が神説教』は、今後ますます予測不能な展開が期待されていいます。
浦見先生の今後も気になりますが、時折出てくる不審な女性(志田未来)が、これから、どう静に絡んでくるのか?
過去に、いじめで自殺した女生徒と深い関わりがあるのか?
など、このドラマは単なる学園ドラマにとどまらず、人間の本質や信頼、欺瞞を鋭く描き出す群像劇として進化しつつあるような気さえしています。
その核心に迫るスリリングな展開から、今後も目が離せませんね。