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古古古米っておいしいの?専門家の意見と消費者の本音レビューまとめ

古古古米っておいしいの?専門家分析と消費者の本音レビューまとめ コラム

令和の米騒動以降、お米を手に入れるのにこんなに苦労したことはありません。

あっちのスーパーが安いと聞けば、少し遠くても行くし、農の駅や道の駅、農協のお店、などなど….

だけど、行ったらすでに売り切れていたことの方が多く、やっと手に入れても3キロ入りだったり、4000円台でも、仕方なく購入したり、と。

とにかく、今まで普通に買えていたものが、しかも主食が手に入りにくい状況になるなんて、今まで考えたことも無かったんですよ。

だから、政府が備蓄米を放出してくれるとなった時には、大いに期待したのですが、結局3500円くらいだし、今だに買えません。

それが、今回は、5キロ2000円台で買えるということ。

誰もが、熱視線を送るのは当たり前のことですよね。

ただ、このまま安く購入できるようになれば嬉しいけれど、農家の方の生活は?とか、果たして備蓄米と呼ばれる古古古米の味は?品質は?などなど、不安要素もたくさんあります。

そんな皆さんの疑問に答えてくれている情報を見つけたので、まとめてみました。

古古古米っておいしいの?専門家分析と消費者の本音レビューまとめ

古古古米とは?その定義と背景

古古古米とは、収穫からおおむね3年以上が経過した米を指します。今回政府が備蓄米として放出するのは令和3年産の約10万トンの古古古米で、通常の流通ルートには乗らず、備蓄用として長期間保管されてきました。

この米は、災害時の食料備蓄や市場調整のために保管されてきたもので、農林水産省が随意契約方式で民間に売却することになったのです。価格も大幅に引き下げられており、60キロあたり1万80円(税抜き)と、通常価格の半額近くでの販売が実現しています。

消費者の声:「おいしいの?不安」「安いけど…」

古古古米の販売が発表されると、SNSやインタビューでは多くの反応が見られました。特に多かったのは「安いのはうれしいけれど、味は大丈夫?」という声です。

80代の男性は「(備蓄米は)おいしいかな、どうかなと思って」と不安をにじませ、30代の女性は「安いけど、おいしいのかなっていう不安はちょっとある」と語っています。

このような消費者の声は、備蓄米の品質に対する疑念と期待が入り混じったものです。価格面での魅力が大きい一方、味や香りへの不安が購買意欲に影響していることがわかります。

古古古米の味は本当にまずい?科学的分析で検証

味に関する不安に対し、新潟大学の三ツ井敏明特任教授は、2024年産の新米と2021年産の古古古米を比較する科学的分析を行いました。ガスクロマトグラフ質量分析装置による検査では、古古古米には「古米臭」と呼ばれる香り成分、特にヘキサナールなどの酸化成分が多く含まれていることが明らかになりました。

これは時間の経過により米の脂肪分が酸化し、特有の香りを発する現象で、やや油っぽく鼻につくようなにおいを感じる原因となります。

しかし、三ツ井教授は「食べてみた感じとしては、それほど大きな違いはない」とコメントしています。特に、玄米で冷蔵保存し、家庭用精米機で精米してすぐ炊飯すれば、十分においしさを保てるとのことです。

古古古米っておいしいの?専門家分析と消費者の本音レビューまとめ

 

大手企業の動き:ファミマ・楽天・ドンキの対応

今回の備蓄米販売に対して、ファミリーマートや楽天、ドン・キホーテ、サンドラッグなど多くの企業が名乗りを上げました。特に注目されているのが、ファミリーマートの取り組みです。

ファミマは、精米や包装を親会社・伊藤忠商事の関連企業で行い、1キロあたり400円(税抜き)での販売を予定しています。6月上旬から店頭に並ぶ見込みで、多くの消費者が手に取ることになりそうです。

また、ディスカウントストアのミスターマックスも、古古米を5キロ1000円台で販売する方向で調整しており、今後はさらに価格競争が激化すると予想されます。

古古古米の魅力と課題:コスパ・保存性・流通の壁

古古古米の最大の魅力は、何といってもコストパフォーマンスの高さです。通常の流通米に比べて大幅に安く、特に食費を抑えたい家庭や業務用として大きな需要が見込まれます。

一方で、長期保存による品質劣化の懸念も残ります。特に香りや食感は保存状態に大きく左右されるため、玄米での冷蔵保存や精米タイミングの工夫が重要です。

さらに、現在は主に大手企業が対象となっていますが、今後は中小スーパーや町の米屋にも販路を広げていく方針が示されており、流通面での拡大が期待されています。

過去の備蓄米活用事例と今後の展望

過去にも備蓄米は災害時などに活用された実績があり、特に東日本大震災の際には食糧確保の面で大きな役割を果たしました。こうした実績から、今回の販売も一時的な価格調整策にとどまらず、中長期的な食糧政策の一環と見なされています。

農林水産大臣の小泉進次郎氏は「48時間で70社が申し込みするとは思わなかった」と驚きを示しながらも、今後は中小業者への提供も視野に入れた再開を検討していることを明かしています。

まとめ

古古古米は、その価格の安さから一見すると「品質が劣るのでは?」といった疑念を持たれがちですが、実際には保存方法や調理の工夫によって、十分においしくいただけるお米です。消費者の評価も二分される中で、科学的分析によりその安全性や味のポテンシャルが証明されつつあります。大手企業の参入により、より多くの人々が実際に手に取り、その価値を実感することが期待されます。

FAQ

Q1. 古古古米はどれくらい古いのですか?
A. 古古古米は収穫からおおよそ3年以上が経過した米で、今回対象となっているのは令和3年(2021年)産です。

Q2. 古古古米は安全に食べられますか?
A. はい。適切な保存状態で管理された備蓄米は、品質検査をクリアした安全な食品です。

Q3. 味が劣るというのは本当ですか?
A. 保存期間が長いため、香りに若干の変化が見られることはありますが、適切に調理すれば十分おいしく食べられます。

Q4. 一般家庭でも古古古米を購入できますか?
A. はい。ファミリーマートなど大手小売店で6月上旬より販売が始まる予定で、一般消費者でも購入可能です。

引用元:備蓄「古古古米」どんな味? 専門家「それなりのおいしさ」2021年産5キロ1800円も