戦慄のミステリーホラーが、ついにスクリーンへ―。
水上恒司が主演、山下美月がヒロインを務める映画「火喰鳥を、喰う」が、2024年10月3日に公開されることが決定した。本作は、原浩が第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した小説を実写化したもので、監督は「超高速!参勤交代」などで知られる本木克英が務める。
死者の日記が引き起こす、時空を超えた恐怖
本作は「死者の日記」から始まるミステリーホラーだ。物語の中心となるのは、水上恒司演じる久喜雄司。彼のもとに、ある日、謎めいた古い日記が届けられる。それは、戦死したはずの祖父の兄・貞市によって書かれたものだった。日記には「火喰鳥、喰いたい」という不気味な言葉が綴られ、そこには死者の異様な執念がにじみ出ていた。
雄司は、その日記を手にしたことをきっかけに、不可解な出来事に次々と巻き込まれていく。やがて、彼の妻・夕里子(山下美月)もその怪異に巻き込まれ、二人は理屈では説明できない恐怖と対峙することになる。人間の執着心が時空を超えて現実に影響を与える―。果たして、雄司と夕里子は、この謎に満ちた呪いから逃れることができるのか。
水上恒司×山下美月、夫婦役での初共演
本作の見どころの一つが、水上恒司と山下美月の初共演だ。それも、単なる共演ではなく、夫婦役という関係性を築きながらの演技となる。水上は、雄司という役を通して「受けて反応する難しさ」を痛感したと語り、ミステリーホラーというジャンルならではの難解さに挑んだ。
一方の山下は、ホラー作品への出演に驚きつつも、本木監督との初タッグに期待を寄せている。また、水上の演技に対して「役柄を深く掘り下げる姿勢に感銘を受けた」と語り、お互いに刺激を受けながら撮影に臨んだことがうかがえる。
豪華スタッフ陣が紡ぐ、異色の映像世界
本作の脚本を手掛けたのは、「ラーゲリより愛を込めて」や「ディア・ファミリー」などで知られる林民夫。繊細な心理描写とスリリングな展開を巧みに描き出し、観る者を物語の世界へと引き込む。
企画・制作はフラミンゴが担当し、アークエンタテインメントが制作協力。配給はKADOKAWAとギャガが務める。撮影は2024年に行われ、映像化の難しい幻想的な世界観をリアルに表現するため、細部までこだわり抜かれたという。監督の本木は「この怖ろしくも幻想的な物語を映像化することは、監督として心躍る挑戦でした」と語り、本作に並々ならぬ情熱を注いだことを明かした。
原作・原浩が語る、映画化への感慨
「火喰鳥を、喰う」の原作者・原浩は、自身の小説が映画化されることについて「自分の空想が小説になり、さらに映像として具現化されるのは感慨深い」と語る。小説という形で紡いだ物語が、新たな表現方法で生まれ変わることに対し、大きな期待を寄せている。
また、プロデューサーの横山和宏は「水上恒司と山下美月という二人の俳優が持つキャラクターの深さと存在感が、本作の魅力をより引き立てる」と語り、それぞれの演技が作品にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。
“火喰鳥”の謎とは?戦慄の恐怖が待ち受ける
「火喰鳥」という不気味な言葉が持つ意味とは何なのか?
戦死したはずの貞市が遺した日記が、なぜ現代に影響を及ぼすのか?
水上恒司と山下美月が演じる夫婦が、時空を超えた怪異にどう立ち向かうのか?
幻想と恐怖が交錯する、極上のミステリーホラー「火喰鳥を、喰う」は、2024年10月3日公開。観る者の心を震わせる衝撃の物語を、ぜひスクリーンで体感してほしい。