朝ドラ『ばけばけ』、いよいよ物語も後半戦に突入して目が離せなくなってきましたね!
特に、錦織さんが、自らの学歴詐称と教員免許を持っていないという衝撃の事実を、生徒の前で言ってしまったこと。
失意のどん底に居ると思われる錦織さんのところに、ヘブンさんが駆け寄るところも胸熱でした。
だけど、その錦織さんに、さらなる悲劇が!
吐血したということは、当時は不治の病と言われる結核にかかっている可能性が高く、もう、どこまで彼を不幸にするのか?というシーンで、今週は終わってしまいました。
ただ、次の第19週では、これまで少し影の薄かった弟の丈(じょう)くんが、物語の鍵を握る人物として一気に浮上してきました。
松江を去るヘブンを追って「僕も熊本へ行く!」と決意したシーンには、多くの視聴者が胸を熱くしたはずです。
今回は、丈が背負う「兄の夢」と、ドラマと史実の意外な違いについて深掘りしていきましょう。
1. 15歳差の兄弟が繋ぐ「学問」というバトン
丈が歩もうとしている道は、実は兄・友一が志半ばで諦めざるを得なかった夢そのものでした。モデルとなった実在の西田兄弟のプロフィールを振り返ってみると、その絆の深さがわかります。
兄・友一(モデル:西田千太郎)
松江きっての秀才でしたが、家庭の事情で進学を断念。34歳の若さで病没してしまいます。
弟・丈(モデル:西田精)
兄とは15歳離れた弟。兄が果たせなかった最高学府「東京帝国大学」への進学を目指します。
兄の千太郎さんは、ヘブンのモデルであるハーンの唯一無二の親友でした。その兄の想いを、15歳下の弟が継承していく……。この「夢のリレー」がドラマ後半の感動をさらに深めてくれそうです。
2. 【考察】ドラマは「if」の物語?史実で見る二人の関係
ドラマでは「丈がヘブンを追って熊本へ行く」という熱い師弟愛が描かれていますが、実は史実を紐解くと、意外な事実が浮かび上がってきます。
実は、モデルの西田精さんは、ハーンの生徒ではなかった可能性が極めて高いのです。
なぜ「生徒」ではなかったのか?
資料によると、二人のタイミングは絶妙にすれ違っていました。
松江時代: ハーンが1891年に松江を去った後、精さんが中学に入学したのはその翌年。学校で教わる機会はありませんでした。
熊本時代: 精さんが熊本の五高に入学した1896年には、ハーンはすでに退職して東京へ。ここでも入れ違いになっています。
それでも二人の間には「絆」があった
学校での師弟関係はなかったものの、二人の間には個人的な交流がありました。
精さんは、兄・千太郎の「使い走り」として、よくハーンの屋敷を訪ねていたそうです。特に二人が体調を崩していた時期には、兄の代わりとして何度も足を運んでおり、ハーンにとっても精さんは「親友の可愛い弟」として馴染み深い存在だったのでしょう。
つまり、ドラマで描かれる「3度も同じ師に学ぶ(松江・熊本・東京)」という展開は、史実を超えたドラマ独自の「奇跡のオーバーラップ」と言えます。制作陣による「もし二人が師弟だったら」という粋な創作(ifの物語)として楽しむのが正解かもしれませんね!
3. 故郷・松江を救う「命の水」のヒーローへ
物語のフィナーレに向けて、丈はさらなる飛躍を見せてくれるはずです。モデルの西田精さんは後に工学博士となり、九州帝国大学の教授という立派な地位に就きました。
彼が本当に偉大だったのは、その知識を故郷のために使ったことです。
大正時代、深刻な水不足に悩んでいた松江のために、精さんは上下水道の整備を指導し、街の基盤を作り上げました。
かつて兄が愛し、ヘブンが慈しんだ松江の街を、弟が「水」という命の糧で守り抜く……。この展開は、ドラマの締めくくりとしてこれ以上ない感動を与えてくれるでしょう。
まとめ:丈くんの「兄超え」に注目!
『ばけばけ』後半戦は、丈が兄の志を継ぎ、ヘブン先生という大きな背中を追いかけながら成長していく姿が最大の注目ポイントです。
史実では叶わなかった「師弟としての時間」が、ドラマの中でどのように描かれ、私たちの心を震わせてくれるのか。
憧れの兄のあとを追う少年が、街を支える大黒柱となっていくまでの道のりを、最後まで全力で見届けましょう!

