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清(二宮和也)の登場が“神回”と話題に!『あんぱん』第59回の深い意味とは?

『あんぱん』二宮和也演じる清が“枕元”に、SNS「名演技」「これは映画?」異例のOPなしも話題 コラム

今日の『あんぱん』は、あまり「神回」っていう言葉を使いたくない私でも、やっぱり使ってしまうくらいの感動シーンが盛り込まれていましたね。

とともに、妻夫木聡さん演じる八木上等兵が、あんなに取り乱してしまうほど、戦争は過酷で理不尽極まりなくて、人間の尊厳を粉々にしてしまうものなんだ、と思い知りました。

放送直後からSNSを中心に大きな話題を呼んでいるのもうなづけます。

特に注目されたのは、二宮和也さん演じる主人公・嵩の亡き父・清の登場シーン。

幻想とも現実ともつかないその場面は、多くの人達の心を震わせました。

また、あれだけ可愛がっていたリンに撃たれてしまった岩男(濱尾ノリタカ)が、「リン、ようやった」と言ったシーンには、たまらない気持ちになりましたね。

親の仇を打つために岩男に近づいたリン。

だけど、岩男に本当に懐いてしまい、先生とさえ思えるようになったリン。

そんなリンの心情と岩男の気持ちを考えると、もう涙が止まりません。

清の再登場はなぜ「神回」と称されたのか?

第59回は、異例のオープニングなしで始まりました。冒頭から描かれるのは、戦地で倒れた岩男(濱尾ノリタカ)と、その背景に隠された少年リンとの悲しい因縁。開始1分で彼が息を引き取るという急展開の中、視聴者の感情は一気に揺さぶられます。

そして場面は、嵩(北村匠海)の極限状態へ。食料が尽き、体力の限界を迎えた彼の意識が遠のく中で、父・清(二宮和也)の姿が現れます。まるで夢の中のように、清は銀縁メガネにジャケットという、現実感のない装いで登場。その姿に、私達は一気に引き込まれました。

SNSでは「短時間にここまで心を揺さぶる演出は反則級」「ずっと泣いてた」「こんなのズルい」といった声が多く投稿され、このシーンがいかに印象深かったかが伺えます。

嵩と清の“再会”が持つ物語的意味とは

嵩が見た清の姿は、おそらく彼の脳裏に焼き付いた父の記憶です。「父さんに会いたかったよ」という嵩の言葉と、「父さんもだ」という清の応答は、まるで時を超えた心の対話のようでした。

このシーンの重要性は、単なる感動演出に留まりません。清が嵩に伝えた「父さんの分も生きて、みんなが喜べるものを作るんだ。何十年かかってもいい。諦めずに作り続けるんだ」というメッセージは、ドラマ全体を通じて描かれる“希望”や“未来”の象徴でもあるのです。

これは、戦争の記憶を直接知らない私たちにとっても深く突き刺さる言葉ではないでしょうか。誰かの意思を継ぎ、時間をかけてでも何かを成し遂げようとする姿は、時代や状況が違えども共感できるテーマです。

清の衣装・言葉に込められた象徴性

登場時の清の姿は、まるで回想で何度も描かれた「銀座であんぱんを食べる清」をそのまま引き出したかのようでした。銀縁メガネにジャケットという装いは、現実離れした存在であることを象徴すると同時に、清が嵩の“心の拠り所”であることを示していたのかもしれません。

「嵩…大きくなったな」というセリフには、父としての愛情と誇りがにじみ出ており、視聴者の涙を誘いました。この一言で、清がただの幻影ではなく、嵩にとっての“生きる支え”として描かれていることがはっきりと伝わってきます。

二宮和也の演技が果たしたドラマの役割

わずか数分間の出演でありながら、二宮和也さんの存在感は圧倒的でした。SNSでも「この回のためのニノ配役だった」「たった15分で泣かされた」といった声が溢れています。

これまでにも、二宮さんは映画『硫黄島からの手紙』(2006)や『浅田家!』(2020)などで深い人間ドラマを演じてきました。今回の『あんぱん』でも、台詞の一言一言に重みがあり、嵩の人生を動かす“言葉の力”を的確に表現していたと言えるでしょう。

過去作品に見る“父子の再会”演出の系譜

父子の再会というテーマは、過去の映像作品でも感動的に描かれてきました。たとえば2008年のドラマ『流星の絆』では、父の死をめぐる兄弟の絆が中心に据えられており、そこでの感情の交錯は『あんぱん』にも通じるものがあります。

また、映画『浅田家!』では、“家族とは?”というテーマに向き合っており、今回の清の演技とも重なる部分が多いです。こうした過去作との比較を通じて、二宮さんの表現力の深化を感じ取ることができます。

今後の展開と嵩の成長に期待されること

清の登場は、嵩にとっての“再起”のきっかけとなりました。父の言葉を受け止めた嵩が、これからどのように行動を変え、夢である「みんなが喜べるあんぱん」を追求していくのかが注目されます。

私たちもまた、日々のなかで「誰かの想いを受け継いで生きる」ことを選べるのだと、嵩の姿から学ぶことができるのではないでしょうか。

まとめ

『あんぱん』第59回は、ただの感動シーンにとどまらず、人生を見つめ直すような深いメッセージが込められていました。二宮和也さん演じる清の再登場は、戦争を知らない私たちの世代にも、「生きる意味」「受け継ぐ想い」といったテーマを投げかけてくれます。今後の『あんぱん』が、どのようにこの想いを物語として描き続けていくのか、ますます目が離せません。

情報元:『あんぱん』二宮和也演じる清が“枕元”に、SNS「名演技」「これは映画?」異例のOPなしも話題