PR

一穂ミチさんの『スモールワールズ』は、心に火が灯るような短編集

一穂ミチさんの『スモールワールズ』 本の紹介

心が揺さぶられる人間ドラマ『スモールワールズ』の世界へようこそ

「最近、なんだか心が動かないな…」なんて感じているあなたに、ぜひ手に取ってほしい一冊があります!

今回は、一穂ミチさんの『スモールワールズ』をご紹介します。読み終わった後、きっとあなたの心に小さな、でも確かな光が灯るはずです。

一穂ミチさんの『スモールワールズ』

📖 本の基本情報

 

  • 本のタイトル: スモールワールズ
  • 著者名: 一穂 ミチ
  • ジャンル: 小説(連作短編集)

 

📝 あらすじ(ネタバレなし!)

『スモールワールズ』は、一見するとバラバラな6つの物語が収められた短編集。でも、読み進めていくうちに、それぞれの物語が繊細な糸で繋がり合っていることに気づかされます。

「ネオンテトラ」では、不妊に悩む夫婦と、親から虐待を受ける少年との奇妙な関係が描かれ、またある話では、出戻ってきた破天荒な姉に振り回される弟の夏が描かれます。

性同一性障害で悩む娘が、突然男性の姿で、離婚後10年以上も会っていない父親のところに転がり込んで、つかの間一緒に暮らすストーリーにも、ほろっとしてしまいましたね。

どの物語にも、ままならない現実を抱えながらも、必死に生きる人々の姿が描かれていて、思わず引き込まれてしまいます。決してハッピーエンドだけではない、ほろ苦さや切なさも詰まった、リアルな人間ドラマがここにあります。


 

💖 読んでみた!感想とレビュー

 

とにかく、心に刺さる!の一言に尽きます。

一つ一つの物語は独立しているようでいて、登場人物たちがどこかですれ違っていたり、影響を与え合っていたり…。その繋がりを見つけた時の「あっ!」という驚きが、この本の大きな魅力の一つです。

私が特に印象に残っているのは、「魔王の帰還」というお話。パワフルでめちゃくちゃな姉と、気弱な弟の関係性が、おかしくも切なくて、読んでいるうちに自然と涙がこぼれていました。

お姉さんと旦那さんの、お互いを思いやるがゆえの行き違いも、切なくて、歯がゆくて。。。

一穂ミチさんは、もともとBL小説の世界で活躍されていた方だそうで、人間の心の機微を描くのが本当に上手! 登場人物たちの喜びや悲しみ、嫉妬や後悔といった感情が、リアルな言葉で綴られていて、まるで自分のことのように感じてしまうんです。


 

👍 こんな人におすすめ!

 

  • 人間ドラマが好きで、登場人物に感情移入して読みたい人
  • ちょっとビターで、心に残る物語を求めている人
  • 短編集が好きで、サクッと読めるけれど深みのある本を探している人
  • 「家族」や「人との繋がり」について考えたい人

 

🌟 総合評価

 

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(5/5)

評価理由:

登場人物たちの心の動きが丁寧に描かれており、読後、深い余韻に浸ることができました。一つ一つの物語の完成度が高いのはもちろん、全体を通して「私たちの生きる世界も、こうして誰かと繋がっているのかもしれない」と感じさせてくれる構成が見事です。文句なしの星5つ!


 

🛒 購入はこちらから

 

気になった方は、ぜひお近くの書店やオンラインでチェックしてみてくださいね!

あなたの「スモールワールド」も、この本を読むことで、少しだけ色鮮やかになるかもしれませんよ。