東京で開催された『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』の公開記念舞台挨拶に、声優の戸松遥が登壇した。彼女は作品の裏側について熱く語り、監督とのエピソードや共演者との掛け合いについても触れた。
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鮮やかな衣装で登場!ボタンを意識したスタイルに注目
戸松遥は、オレンジ色のワンピースに黄色のビスチェを重ね、紫のシャツを羽織るという華やかな装いで登場した。このスタイルは、彼女が本作で演じたキャラクター・ボタンを意識したものであり、観客からも「キャラクターそのもの!」と歓声が上がった。
アフレコで共演したフキ役の日笠陽子について聞かれると、「生でバチバチやらせていただいた」と笑顔を見せ、二人の掛け合いが非常に熱いものであったことをうかがわせた。
監督も驚いたアフレコの影響!演技で変わった映像表現
舞台挨拶では、鈴木清崇監督もアフレコの影響について言及した。「実際に声優さんたちの演技を受けて、絵を調整することが結構あった」と明かし、キャストの熱演が作品に大きな影響を与えたことを強調した。
特に戸松が演じたボタンのシーンについては、「最後の方でボタンがお父さんに対して強く拒絶するシーンは、予想以上にきっぱりとした演技だった」と語り、その力強さに驚かされたという。「こちらの解釈とは少し異なったが、これは絶対に良い方向だと思い、少し絵を変更した」と、戸松の演技が作品に与えた影響の大きさを語った。これを聞いた戸松は恐縮しながらも、作品の完成度に貢献できたことを喜んでいる様子だった。
18年愛される『モノノ怪』、劇場版三部作の第2作目が公開!
『モノノ怪』は、2006年に放送された『怪~ayakashi~』の「化猫」から派生し、2007年にテレビアニメシリーズとしてスタートした。その独特の世界観と緻密なストーリーが多くのファンを魅了し、18年もの間、根強い人気を誇る作品となっている。
本作『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は、劇場版シリーズ三部作の2作目として制作されており、2024年7月には第1作目となる『劇場版モノノ怪 唐傘』が公開予定だ。シリーズ全体で、従来の和紙テクスチャを活かした華やかな世界観と、謎めいた主人公・薬売りの魅力を最大限に表現している。
大奥を舞台に描かれる策略と衝突…モノノ怪との新たな戦いが始まる
本作の舞台は、第一章に続いて大奥が設定されている。天子の後継者を巡る家柄同士の策略と衝突が描かれ、女性たちの葛藤や苦悩が深く掘り下げられている。人々の思いが絡み合う中で、燃え上がる情熱が異形の存在・モノノ怪を生み出し、大奥が再び混乱に陥る。
薬売りは、この混沌とした世界でどのようにモノノ怪と対峙するのか――。観客の想像を超える新たな戦いが繰り広げられることが期待される。
豪華キャスト陣が集結!イベントは熱気に包まれる
舞台挨拶には、戸松遥のほか、神谷浩史、日笠陽子、堀内賢雄といった実力派声優陣が登壇。さらに鈴木清崇監督、中村健治総監督も参加し、作品への熱い思いを語った。
イベントの最後には、キャスト陣が観客に手を振りながら舞台を後にし、会場は大きな拍手に包まれた。『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』は、多くのファンの期待を背負いながら、これからも話題を呼び続けるだろう。