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日本一のチョコレート祭典!「アムール・デュ・ショコラ」の魅力に迫る

日本一のチョコレート祭典!「アムール・デュ・ショコラ」の魅力に迫る コラム

2024年の「アムール・デュ・ショコラ」は、来場者数80万人以上、売上41億円という過去最高の記録を打ち立てた。日本一のチョコレートイベントとして名高いこの祭典が、なぜここまで多くの人に愛されているのか、その理由を徹底取材した。

開幕から熱狂!日本中から集まるチョコレート愛好者たち

1月17日の開幕日、朝5時にはすでに多くの「アムールデララバ」(アムールの熱狂的ファン)たちが会場に押し寄せていた。先頭に並んでいたのは、愛知県岡崎市から訪れた女性。さらに、抽選で選ばれた先行入場者330人が入店するため、早朝から並んでもお目当てのチョコを手に入れられないこともあるという。

特に、最も入手が困難とされるのが「ラルケスト」のチョコレートだ。

“幻のチョコ”ラルケストの「ユニックジャルダン」

「ラルケスト」は、2016年にパリでオープンし、わずか5か月でミシュラン一つ星を獲得した名店だ。その伊藤良明シェフが手掛ける「ユニックジャルダン」は、レストランのデザートコースに登場する極上のチョコレート。

その特徴は、わずか1mmの薄さのコーティングと、計算し尽くされた味の変化にある。

> 「最初は木苺のような甘酸っぱい香りが広がり、その後、柑橘系の爽やかな香りが感じられます。そして最後に1gのキャラメルバターを加えることで深みが生まれます」(伊藤シェフ)

用意された11種類のチョコレートはすべて即完売。伊藤シェフは、会場から車で20分の場所に仕込みのための店舗を用意し、パリと東京の店舗を一時閉鎖してまでアムールに臨んだ。その売上減は数千万円に及ぶという。

> 「昨年手に入れられなかったお客様が多かったため、質はしっかり保ちながらも限界まで挑戦しています」(伊藤シェフ)

ファンが選ぶ“推しシェフランキング”が生む熱狂

アムールの成功の理由のひとつが、チョコレートだけでなく、シェフそのものがスターとして愛されていることだ。会場には30人以上のシェフが集まり、ファンの応援を受ける。

イベントでは、ファン206人にアンケートを取り「推しシェフランキング」が発表された。

第10位:田中千尋シェフ(カフェタナカ)

名古屋市北区にある62年の歴史を持つカフェタナカ。田中シェフは季節感を大切にし、今回のアムール限定で岐阜県高山市の「野村農園」のレモンバーベナを使った「ビジュー・ド・ショコラテ ヴェルジュ」を販売した。

第9位は「レ トロワ ショコラ パリ」の佐野恵美子シェフ

第7位:田中二朗シェフ(カルヴァ)&山本隆夫シェフ(クラブハリエ)

田中シェフは、ワールドチョコレートマスターズ2022で日本人初の三冠を受賞。アムール限定の「クルミッ子羊羹ショコラ」は、蒸し羊羹に自家製キャラメルショコラとくるみを合わせた逸品だ。
山本シェフは「ショコラバーム コメダブレンド」を販売し、バウムクーヘンとチョコレートの組み合わせでファンを魅了した。

第6位もファイブスターの1人「アッシュ チョコレートワールド」の辻口博啓シェフ。

第5位:柴田武シェフ(シェ・シバタ)

30周年を迎えたシェ・シバタの柴田シェフは、三重県熊野市産の柑橘「新姫」を使ったチョコ「トランタン」を披露。

第4位:鎧塚俊彦シェフ(トシ・ヨロイヅカ)

彼の「栗バターサブレ」は、クッキーと生チョコの絶妙なバランスが人気の一品。

第3位:石原紳伍ディレクター(メゾンカカオ)

神奈川県鎌倉市の生チョコブランドを率いる石原氏。水分を極限まで高めた「アロマ生チョコレート」が特に注目を集めた。

第2位:石本泰規シェフ(フォルテシモ アッシュ)

名古屋の人気店「フォルテシモ アッシュ」を率いる石本シェフは、新作フォンダンショコラ「キュイエールフォンダン」を開発。試作と改良を重ね、甘みと塩分のバランスを調整しながら完成させた。

第1位:伊藤良明シェフ(ラルケスト)

「ユニックジャルダン」が話題となり、見事ランキング1位に輝いた。

> 「素直に嬉しい。自分は料理人であり、パティシエではない。皆に対してはリスペクトしかない」(伊藤シェフ)

「アムール・デュ・ショコラ」が日本一になった理由

現在では圧倒的な人気を誇るアムール・デュ・ショコラだが、2001年の初開催時には「バレンタインランド」という名前で、売上も5000万円以下だった。

当時の出店シェフの一人、柴田武シェフによると、最初は売れ行きが不安だったという。しかし、シェフによるサイン会やファンサービスが当たり前となり、シェフ目当てのファンが増加。それがアムールの成功の要因となった。

2024年には過去最高の41億円の売上を記録し、日本一のチョコレートイベントとしての地位を確立した。

まとめ:アムールの魅力は「チョコ×シェフ×ファン」の化学反応!

「アムール・デュ・ショコラ」は、単なるチョコレート販売イベントではない。世界のトップシェフが集結し、ファンがシェフを応援し、シェフがファンのために全力を尽くす。この関係性こそが、日本一のチョコ祭典を生み出した理由だ。

2025年のアムールも、さらなる進化を遂げることは間違いない。来年はどんな新作チョコレートが登場し、どのシェフがランキングを制するのか、今から楽しみだ。