不器用だけどハンドメイドで稼ぎたい
「不器用でもハンドメイドで稼ぎたい!」という方って結構いらっしゃるんですよ。
私もそうなのですが、編み物や刺繍など手作りは興味があるし好きなんだけど、実際に作ってるみると「何で私だけ?」と思うくらい、なかなか思うように作れないんです。
だけど、コツコツ作業をすることは嫌いじゃないし、ハンドメイドで起業なんて素敵だなあ、という憧れは強いんですよね。
同じような気持ちの方も多いことでしょう。
クラフトバンドってご存知ですか?
最近は、「7万円のへそくりで起業して今では年商7億円」という株式会社エムズファクトリー 代表取締役社長の松田裕美さんが、テレビ出演されたりしているので、知られてきているかもしれません。
私は作ったことは無いのですが、手編みのかごとか好きなので、「自分で作れたら良いな。それにクラフトバンドで作るからエコだし。」と思っていたんですよ。
見た目も、そんなに細かい作業は無さそうだから、不器用な私でも大丈夫?とかね。
ハンドメイドで起業している主婦の体験談
実際はどうなのでしょうか?
この間読んだ記事をご紹介します。
元臨床検査技師で、クラフトバンド作家・講師の村上秀美さん(50代)についての記事だったのですが、なんと「私は昔から不器用で、裁縫やビーズなど、何をやってもうまくできませんでした。」ということ。
「いやいや。ハンドメイド作家さんなんだから、もともと不器用というのは謙遜でしょう」
と思ったのですが、「細かい作業は苦手で、ものづくりに携わるなんて考えられなかった」そうです。
クラフトバンドの作品を見ると、手先が器用でないと難しそうに見えますが、意外とそうでもないんですって。
村上さんも、「友人に誘われて初めてクラフトバンドの作品を作ってみたんですが、工作のようにできるのでとても嬉しかったんですよ。」と。
夢中になって何個も作っているうちに、別の友人から作り方を教えてほしいと言われたのが、作家になるきっかけだったと言いますから、何でもトライしてみるものですね。
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クラフトバンドで教室を始めて成功した人も
村上さんは、「自分のように細かい作業が苦手な人にも、ものづくりの楽しさを味わってほしい」との思いで教室を始めたということ。
だけど、教室を始めてからは、嬉しいことも多かったけど、苦労もたくさんあったんですよね。
生徒さん自体は、村上さんが料金設定を安くしすぎたおかげで、どっと集まったそうですが、今度は集まりすぎて、教える方の手が足りなくなったり。
それでも、生徒さんひとりひとりのニーズに合わせようと努力した結果、自分自身が疲れてしまったり、生徒に振り回されてしまった時期も。
授業を始めたばかりの頃は、試行錯誤の連続だったそうです。
だけど、今では他の講師に教室の集客方法のコンサルティングを行うまでに成功し、現在の収入は、前職の臨床検査技師の収入を上回っている、と言いますからすごいことです。
なぜこのような成功を収めることができたのか?
「生徒の要望にすべて応えるのではなく、要望の中で自分ができることに集中し、講座を作り、伝えられることはすべて伝える努力を惜しまなかった。」ことにより、信頼される存在になった、というのが大きいのではないでしょうか?
村上さんはさらに、「体験講座」→「基礎コース」→「講師養成講座」というように段階的に学べるようにコースを分けて、レベルアップできるようにしたことで、講師の育成にも大きく貢献したんですよね。
「生徒さんによっては、同じところで何度も躓いたりすることもありますが、根気よく指導していくうちに、最初はできなかった学生が、だんだんできるようになっていくのを見ると、うれしくなります。」
「また、趣味で紙バンドを楽しんでいた生徒がインストラクターの資格を取得して、クラフトバンドの楽しさを伝えてくれることが何よりも嬉しいですね。」
という言葉の通り、自分の知識や技術がひとの役に立つことが、何よりの楽しみとなるのも、教えることの醍醐味なんですよね。
また、クラフトバンド作家と主婦業を両立させるコツについては、「家事は手抜きをすること」「完璧を目指さないこと」と言い切っています。
確かに、「仕事もしたいけど、家事も育児も完璧にこなしたい」となったら、体がいくつあっても足りません。
良い意味での「手抜き」は本当に必要だと思いますよ。
そして「夫の理解を得られること」というのも大きいですね。
一生懸命仕事に向き合っていれば、自ずと家族も協力してくれるのでは無いでしょうか?
「家でできる仕事」を選んだとしても、家事や育児と仕事の両立は本当に難しいです。
どこで折り合いをつけるか?が最初にクリアしなければならない問題なのかもしれません。