小さいお子さんをお持ちの親御さんの悩みはたくさんありますが、中でも「寝かしつけ」に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
私も、子どもが小さいときは苦労しました。
子どもって、潜在的に「寝ること」への恐れがある、という説もあるようで、大人ほど「夜が来たから寝る」という意識は薄いです。
友達が来て、はしゃぎまわった後に、ぐっすり寝てくれることもありますが、それだって、夕食の時間に寝てしまって、起こすのが大変だったり。
その分、夜は眠くなくて、お目々パッチリだったりするんですよね。
親としては、「子どもが寝たらしよう」と思って、昼間は子ども優先の生活をしていますから、寝てくれないと、仕事も家事も片付かないんですよ。
それに、大切な自分の時間も取れないし。
何よりも、「夜寝ない子」は健康にも悪いですから。
そんな親御さんの悩みを解決してくれるのが、「夜の絵本の読み聞かせ時間」でしょう。
寝かせつけの意味もあるけど、絵本を通して、子どもと落ち着いてコミュニケーションが取れる大切な時間。
そんな幸せなひとときを感じているうちに、横でスースー寝てくれたら、こんなに良いことはありません。
「寝かせつけ」のための絵本として、『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン著、飛鳥新社刊)が登場した時には、「おおっ、すべての寝ない子を持つ親にとっての救世主になるか?と話題になったのも、こんな深い悩みがあったからでしょう。
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実際、この本は、「たった10分で寝かしつけ!心理学的効果により、読むだけで子供が眠る」と謳われており、大ヒットを記録しています。
それでも、子供の数だけ寝かしつけの大変さは違い、残念ながら、「効果がなかった」というケースも少なからずあります。
この本の翻訳者である三橋美穂さんは、そんな親御さんに向けて、「こうすれば、より効果があるのでは?」という方法をこう語っています。
三橋美穂さんは、快眠セラピストであり、日本睡眠学会の正会員です。
彼女は寝具メーカーの研究開発部門で働いた後、独立し、睡眠に関する実践的なアドバイスと手軽な快眠方法を提供しているので、睡眠のスペシャリストと言えるでしょう。
彼女はテレビや雑誌などでも活躍しており、多方面で活躍しています。
読み聞かせのコツは、親も寝るつもりで「とにかくゆっくり」ということ。
『おやすみ、ロジャー』は3歳ぐらいを対象とした絵本ですが、生まれたての赤ちゃんでも言葉がわからなくても効果があります。
親が息を長く吐いて読み聞かせをすることでリラックスし、そのリラックスした雰囲気が子供に伝わるように書かれているのです。
特に子供が小さい場合は、親の心理状態が直接伝わってしまうため、親がリラックスしていると子供もリラックスし、眠くなってくれるでしょう。
だから、読み聞かせのコツは「とにかくゆっくり読むこと」。
急いで寝かしつけようとして早口になっても、時間短縮にはなりますが効果は得られないのです。
親が読むときは、自分も寝るつもりで読むことが大切。
本当に寝てしまっても構わないので、ゆったりとした気持ちで読みましょう。
読んでいる間、「早く寝ないかな」と思っているとその気持ちが子供に伝わってしまうため、子どももリラックスできません。
絵本の読み聞かせには、30分以上かけて静かに読むことが基本であり、強調する場合は大きな声を出すのではなく、少し声を張る程度が適切です。
また、この絵本を読む前に別のストーリーの絵本を読んで子供のエネルギーを発散させ、落ち着かせる流れががあっても良いでしょう。
読み聞かせの際には、子供の名前を呼ぶなどのアレンジをしたり、部屋はあまり明るくしすぎないほうが良いです。
絵本の中身は見えなくても良いので、親の声を聞かせることに集中してください。
子供が寝なくても、「ダメだ」と思わないで、読み方を工夫したり、自分の気持をゆったりとさせるようにすれば、そのうち、すんなり寝てくれるようになりますよ。