二宮和也さん主演ドラマで、妻役が多部未華子さんというだけで、「これは見なくては!」と思っていた「マイファミリー」。
結論から言うと、「思っていた以上に見応えあり」でした。
少し前に「山田太郎ものがたり」を、ネット配信で見ていた私にとっては、「あの二人が、ついに結婚したのね!」という感慨があったのですが、「マイファミリー」での設定が、今のおふたりの年齢に近いことを忘れてしまいた。
とにかく、二宮さんも多部さんも、小学生の子どもが居る設定に何の違和感も無いことに、逆にびっくり!
「さすが演技派のおふたり」というのをまざまざと知らされました。
ありふれた「資産家の子ども誘拐劇」とは、ひと味もふた味も違う演出に、すでに一話から引き込まれっぱなし。
今まで、子供のことはすべて妻任せで、仕事ばかりしてきた二宮さん演じる鳴沢温人が、娘が誘拐されたことで、父性に目覚め、自分のできることは何でもしようという気持ちになる。
そこまでの気持ちの変化やイライラ、妻への申し訳無さ、娘とどう接したら良いのかわからない父親を、うまく表現していて、つい、同じような目線で見てしまいます。
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妻の未知留役の多部未華子さんも、身代金をベビーカーに入れて押しながら歩くシーン、温人が、娘が初めて行った遠足の行き先がわからず、取引終了になった時の取り乱すさま。
犯人からの電話口についに娘の友果が出て、声が聞こえた時の、張り詰めていた気持ちが一気に溢れてきて泣き崩れるシーンなど。
どれも、娘を取り戻したい一心の母親の気持ちが、こちらにも痛いほど伝わってきて、もらい泣きしそうになりました。
また、警察のメンツをかけて闘う玉木宏さんも、プロ中のプロという迫力があって、その癖、警察のしがらみに悪戦苦闘している様子もうかがえる役を、巧みに演じられていますね。
Twitterでも、当然#マイファミリーのタグで盛り上がっているのですが、中でも弁護士の三輪(賀来賢人さん)が、一癖も二癖もある役で目が離せない、という感想が多かったようです。
確かに、あれだけ二宮さん演じる鳴沢温人が頭を下げて頼んでいるのに、冷たい態度で断っておいて、無最終的には全面的に味方につく、なんていう展開。
クールで誰にも媚びず、だけど友情には厚いなんて、憎いですよ。
元刑事の東堂(濱田岳さん)も、飄々とした感じなのに、とてもキレる男っていう感じで、黙々と動きながら、最後には警察が借りている家特定して乗り込んで行く。
朝ドラ「カムカムエブリバディ」での、「借金までしてすぐに姿をくらます」サンタおじさんとは大違いの、渋い役ですよね。
鳴沢夫妻VS警察は、今のところは鳴沢夫妻に軍配が上がっているけど、今後はどうなるのか?
また、肝心の友果ちゃんは帰ってくるのか?
本当に無事なのか?
次週の第三話では急展開が予想されるそうですが、事件解決とまではならないでしょう。
それにしても、誘拐犯からの電話が、すべてAIの自動音声というのが、時代を感じさせ、怖さも倍増させていますね。